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企業情報ニュースリリース

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2022年9月2日
日立エナジー

(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
9月1日9:00(日本時間16:00)に発表しました。)

日立エナジーがデンマークの国営送電事業者エナジーネットに納入した
資産パフォーマンス管理ソリューション「Lumada APM」が運用開始

Lumada APMを通じて、エナジーネットの2030年カーボンニュートラル目標の達成に貢献

  日立エナジーがデンマークの国営送電事業者であるエナジーネットに納入した資産パフォーマンス管理ソリューション「Lumada Asset Performance Management(以下、Lumada APM)」が、このたび、運用を開始しました。Lumada APMは、予兆診断・故障予測・意思決定支援といった機能を有したソリューションであり、データドリブンな洞察を備えた視覚化および分析を可能にします。これにより、エナジーネットは、送電網の重要な機器に関するリスクの特定や、設備保守の優先順位付け、設備更新等のタイムリーな意思決定を行うことができます。日立エナジーは、本ソリューションの提供を通じて、エナジーネットが2030年カーボンニュートラル目標の達成に向けたグリッドへの投資を、データドリブンな分析に基づき評価することを可能にします。

  エナジーネットは、高い信頼性と安全性を備えた送電網を維持しながら、大規模な再生可能エネルギーの連系を実施しており、欧州の供給規制当局が実施した送配電事業者(TSO)のベンチマーク調査*1では、欧州で最も効率的に運用されている送電会社の一つと評価されています。一方で、同社の現在のインフラの大部分は運用開始後50年近くが経過しており、改善が必要となっていました。このため、エナジーネットは、変圧器、遮断器、断路器へのセンサーの設置や、今回のLumada APMの導入を含む、設備のアップグレードを中心とした広範なデジタル化プロジェクト「MIMERプロジェクト」に取り組んでいます。エナジーネットは、Lumada APMを活用することで、事業の成長を図りながら設備投資を最適化することができます。

  日立エナジーは、2013年にエナジーネットのリブシング変電所にガス絶縁開閉装置を納入して以来、同社との協力関係を築いています。2022年4月には、同変電所拡張プロジェクト向けに、再生可能エネルギーの連系を強化しながら、2,000 kgを超える六フッ化硫黄(SF6)ガスの使用を回避する、EconiQ™ガス絶縁送電線路を受注しました*2。当社は、今回のLumada APMの提供により、エナジーネットとの関係をさらに強固なものにしています。

  エナジーネットの設備最適化責任者であるラース・ウェッジは、「Lumada APMの導入を含むMIMERプロジェクトは、『green energy for a better world(より良い世界のためのグリーンエネルギー)』という当社のビジョンに沿ったものです。再生可能エネルギーや電化の増加によるカーボンニュートラルな未来の実現に向けて、より効率的なビジネスを行うためには、データを収集して分析し、得られた知識に基づいて行動する能力が不可欠です。Lumada APMは、当社が予測メンテナンス目標、設備投資計画を達成し、最終的にグリーンな送電網を確保するために重要な役割を担います。」と述べています。

  日立エナジーのグリッドオートメーションビジネスユニット担当役員であるマッシモ・ダニエリは、「分散型電源の拡大が進む中、電力を効率的・安定的に供給するのは容易なことではありません。当社のLumada APMが、エナジーネットのタイムリーな設備更新と、効率的な設備運用に関する意思決定を支援することで、同社のより持続可能な未来への取り組みに貢献できることを光栄に思います。」 と述べています。

  日立エナジーは、IDC MarketScapeによる公共事業向けアセット・パフォーマンス・マネジメントに関するレポートにおいて、業界をリードする会社の一つに選出されています。Lumada APMは、当社の深い専門知識と、日立のLumadaを組み合わせることで、比類のない柔軟性と迅速な価値実現をお客さまに提供します。お客さまは、分析とシミュレーションによって、より高度なリスクベースのアプローチで設備管理を行えるようになり、安全性、信頼性、持続可能性というコアバリューを維持できるようになります。また、適切な設備ニーズに適切なタイミングで対応することで、重要な設備の欠陥等を回避するのに役立つだけでなく、サービス地域全体での現場でのメンテナンスやトラックでの移動頻度を減らすなど、あらゆる方法でカーボンフットプリントの削減を図る電力会社にとって、重要なツールとしても機能します。

*1
出典:Energinet er blandt Europas mest effektive el- og gastransmissionsselskaber | Energinet(デンマーク語)
*2
日立エナジーが、デンマークの国営送電事業者エナジーネットからSF6フリーの「EconiQ™」ガス絶縁送電線路と420kVガス絶縁開閉装置を受注」(2022年4月12日発表)

日立エナジー関連情報

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日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約38,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

以上

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