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2022年1月20日
(本リリースの内容は、英国において1月19日(水)に発表したものです。
日本では1月20日(木)に配信しました。)
プリンセス・ヌーラ大学における自動運転メトロシステム
株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レール社は、サウジアラビア王国リヤドにあるプリンセス・ヌーラ・ビント・アブドゥル・ラーマン大学(以下、プリンセス・ヌーラ大学)と、自動運転メトロシステムの3年間にわたる運用および保守に関する契約を7,250万ユーロ(約94億円*1)で締結しました。
プリンセス・ヌーラ大学は、世界最大の女子大学で、6万人の学生が自動運転車両で敷地内を移動しています。電気で駆動する鉄道は、二酸化炭素の排出量が少なく、自動車に代わる持続可能な交通手段です。
この鉄道システムは4つの高架路線から成り、11.5kmの間に14の駅があります。2両編成の自動運転車両には110人が乗車することができ、22編成が最高時速60kmで運行しています。
この契約により、日立は自動運転メトロシステム全区間の運用を行うとともに、車両、駅や機械・電気システムを含むインフラ、車両基地、高架路線の保守を行います。日立はこの自動運転鉄道システムの建設を2011年5月に完成させました。
日立は世界最大の鉄道自動運転システムの事業者であり、グローバルで30%の市場シェアを持っています*2。日立が最初に自動運転メトロを導入したのは、2002年に運行を開始したコペンハーゲンメトロで、その後イタリアにおけるミラノ地下鉄5号線、ブレシア地下鉄、ローマ地下鉄C号線、サウジアラビアにおけるリヤドメトロ、台湾における台北捷運環状線などで実績があります。また、アメリカのハワイホノルルやギリシアのテッサロニキや、オーストラリアでプロジェクトが進行中です。
「プリンセス・ヌーラ大学の自動運転メトロの運用・保守を行うことを誇りに思います。今回の受注は運用・保守部門の注力市場である中東での存在感を高める重要なマイルストーンです。私たちは、顧客に成長と持続可能なシステムを通じてモビリティーの発展に貢献できることを喜ばしく思います。」
日立は、2018年3月からプリンセス・ヌーラ大学の自動運転メトロシステムの運用・保守を行っています。今回の契約は、2021年10月に締結したスペインの新型高速車両保守契約*3に続くもので、日立はリヤドで顧客と継続的かつ積極的に協力し、今後3年間のシステム運用や保守を行うことで、持続可能な交通手段の発展に貢献していきます。
日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。
以上