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企業情報ニュースリリース

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2022年1月14日
株式会社日立製作所
インターモーダルテレマティクス社

(本リリースの内容は、英国において1月13日(木)に発表したものです。
日本では1月14日(金)に配信しました。)

日立がインターモーダルテレマティクス社と提携し、
鉄道貨物輸送の効率や安全性を向上させるデジタルソリューションを提供

  株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レール社と、インターモーダルテレマティクス社(Intermodal Telematics/以下IMT)は、独占的な長期パートナーシップに合意し、IMTの革新的なモニタリングサービスを日立の貨物輸送向けデジタルサービスに追加します。このパートナーシップにより、日立は世界中の鉄道貨物会社に、効率と安全性を向上させるモニタリングをリアルタイムに行うソリューションを提案することが可能になります。

  オランダの独立系ソリューションプロバイダーであるIMTは、貨車やコンテナ向けのデジタルモニタリングセンサーや、テレマティクスソリューションを開発してきました。このセンサーにより、車両の正確な位置、積載状況、ドアやハッチの開閉状況、貨物の温度や気圧、台車及び輪軸の状態を確認することができます。また、センサーで取得したデータは太陽光で動作するGPSデバイスを介してクラウドに送られ、列車と貨物の状態をリアルタイムで監視し、潜在的な問題を鉄道事業者に警告します。今回のパートナーシップにより、AI分析を活用して世界中の貨物輸送の効率と安全性を向上することが可能になります。
  日立は、IMTの技術を活用することで、貨物輸送の信頼性とパフォーマンスを向上させる本格的なテレマティクスソリューションを提供することができます。この技術により、事業者がサプライチェーンをより効率的に管理し、適切な対応をより迅速に行うために不可欠な情報を提供します。2021年には世界中のサプライチェーンが大きく混乱し、今後もこのような状況が継続することが予想される中で、このパートナーシップは鉄道貨物事業者に社会インフラの強靭さなど、レジリエンスの向上に貢献します。

  IMTとの提携は、日立が今年度に行ったパーペチューム社の買収*1に続き、日立の鉄道事業に関わるデジタルサービスを強化するものです。英国のテクノロジー企業であるパーペチューム社は、列車の信頼性と性能を向上させるデジタルソリューションを提供しています。パーペチューム社の遠隔監視システムは、他の不具合を防止するプロセスよりも早く、台車の不具合の予兆を検知し、メンテナンス周期をより効率的なものにし、車輪の寿命を延ばすことができます。日立は、パーペチューム社の遠隔監視システムとIMTのソリューションを組み合わせることで、貨物輸送をリアルタイムに、より総合的に監視することができます。

日立レールExecutive Officer, Operation Service & Maintenance Division, Edoardo La Ficara(エドアルド・ラ・フィカラ)のコメント

  日立は顧客の高度な要求に応えるために、データを活用したソリューションを開発し、デジタルサービスの拡大に注力しています。IMTとの独占的なパートナーシップにより、日立は、世界中、特に欧州と北米市場で高度なデジタル貨物輸送サービスを提供することができます。また、このソリューションは鉄道事業者や保守事業者が車両の位置や状態を常に把握することを可能にします。これは、これまでほとんど車両にテレマティクスやモニタリングが導入されていない貨物業界に大きな進化を与えます。

IMT Managing Director and Founder, Dethmer Drenth(デスマー・ドレンス)のコメント

  IMTは今後、パーペチューム社のセンサーソリューションを独占的に提供することで、国際的な鉄道市場においてアセットや貨物モニタリングのIMTのポートフォリオを広げることができます。このパートナーシップにより、私たちの定評のあるアセットや貨物のモリタリングに加え、日立・パーペチューム製センサーによるアセットの予兆検知を手がけ、貨車市場での提案を大幅に増やすことができます。これにより、私たちは貨車の車軸の上から下まで全体像を把握することができ、サプライチェーンを管理するのに必要な情報を車両と貨物の所有者に連絡すると共に、異常があれば警告することができます。

  デジタル技術の結合は、運行、保守、安全の有効性と効率性を高めるのに大きな役割を果たします。このパートナーシップは、AIとIoTを活用してデータをビジネスに活用可能な知見や価値へと変換するLumadaを含む、グローバルモビリティ企業である日立のデジタル戦略に沿ったものです。このパートナーシップでは、まず欧州と北米市場での新しいデジタルサービスの展開に注力します。日立は、2021年には、2020年比で4.8%増の3,450万両の貨車とインターモーダルコンテナが輸送された北米市場において、すでに確固たる実績がある貨物事業者へのサプライヤーです。

*1
2020年8月11日 先進的なデジタルセンサー技術を有する英国企業を買収し、鉄道車両保守サービス事業を強化

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。

インターモーダルテレマティクス社(IMT)について

  IMTはタンクコンテナ業界のテレマティクスソリューションの世界的リーディングカンパニーで、事業者、コンテナメーカー、リース会社、運送会社に運送パフォーマンス、運行効率、安全性を向上させるために必要な知見や価値を与えるスマートセンサー技術やウェブアプリケーションを提供しています。研究開発、製造、ハードおよびソフトウェア開発はすべて自社で行い、コストパフォーマンスが優れた製品開発をオランダ、ドイツ、スペインの74名のチームで、起業家精神にあふれた経験豊富な経営陣に支えられて事業を行っています。IMTは監視センサー、位置温度、気圧、満載・空、温度センサーを含み、全てプロプライエタリソフトウェアプラットフォームに接続されたテレマティクスシステムを提供します。

以上

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