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2021年11月4日
FERROVIENORD社
株式会社日立製作所
(本リリースの内容は、イタリアにおいて11月3日(水)に発表したものです。
日本では11月4日(木)に配信しました。)
株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レールSTS社は、このたび、イタリア共和国(以下、イタリア)の鉄道運営会社であるFERROVIENORD社からCaravaggio型2階建電車50編成を納入する契約を4億5,185万ユーロ(約597億円)*1で締結しました。この契約は2018年に結んだ包括契約*2に基づく3回目の受注です。50編成の内、40編成は1編成当たり5両、10編成は1編成当たり4両で構成されます。これまでにFERROVIENORD社から受注した列車55編成の内、30編成が4両編成のCaravaggio型で(21編成は納入済で営業運転中)、20編成は5両編成のCaravaggio型(2021年12月に納入開始)、5編成はRock型電車です。
なお、今回受注した車両は、日立のレッジョ・カラブリア工場とナポリ工場で製造され、2022年10月から2024年10月までに納入される予定です。
州の投資は、次第に実を結んでいます。ロンバルディア州が購入した36編成の列車はすでに州の鉄道網で運行されています。全ての調達計画が完了した場合、車両の平均使用期間は12年となり、ロンバルディア州でかつてない新しい車両保有のレベルとなります。この投資は国から引き継いだ最も古い車両との交換になります。そして、私たちはどの州よりも多くの投資をしています。目的は鉄道輸送をより効率的にすることです。新しく、最先端の列車を提供することは、乗車体験を向上させることであり、州によるあらゆる努力はこのゴールをめざしています。
Trenordの車両更新計画は2017年に始まり、ロンバルディア州の資金と政策のおかげで前進しています。新しい車両は着実に運行投入されており、サービスの質、快適性、持続可能性へ大きく貢献しています。また、新型車両は電力消費量の大幅な削減を実現し、ほぼ全てがリサイクル可能な材料で作られています。
私たちはいつも適正で効率的なサービスの提供に努めています。私たちはロンバルディア州が推進している鉄道輸送の改善を目的とした素晴らしい計画の実現に貢献できることを誇りに思います。
新型車両のロンバルディア州への導入は、私たちの誇りであり、新しい受注を喜ばしく思います。私たちは、脱炭素戦略に沿って、人々が自家用車から公共交通に乗り換えることを促進する、魅力的な製品を納入することにより、持続可能なモビリティの向上をめざしています。
FNM社はロンバルディア州の持続可能なモビリティの主要グループです。人々の移動や環境と経済の持続可能性の最適化のため、モビリティの需要と供給を管理する最先端のモデルの提供することを目的として、鉄道インフラと道路と高速道路の管理を統合して行っているイタリア初の事業者です。FNM社はモビリティ分野でイタリアの非政府系投資家の代表的な存在です。FNM S.p.A.は1926年に証券取引所に上場した会社です。最大の株主はロンバルディア州で、57.57%を所有しています。
FNM社の100%子会社のFERROVIENORD社は、ロンバルディア州の331kmの鉄道路線とミラノ、ブレシア、コモ、モンツァ・ブリアンツァ、ノヴァーラ、ヴァレーゼの5つの路線上の124駅を管理しています。また、FERROVIENORD社は鉄道運行に加えて、路線の保守管理、新技術の導入、改修を行っています。
日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。
以上