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2021年10月20日
株式会社日立製作所(以下、日立)が鉄道事業者である交通部台湾鉄路管理局(Taiwan Railways Administration, MOTC/以下、TRA)向けに製造した鉄道車両EMU3000が、このたび、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」において、「グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。なお、TRAと日立のグループ会社である台湾日立アジアパシフィック社との共同での受賞です。
日立は今後も、品質および信頼性の高い鉄道車両をはじめとしたソリューションを提供することにより、台湾の鉄道インフラのさらなる発展に寄与するとともに、鉄道システムのグローバル展開を加速していきます。
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されています。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。
また、「グッドデザイン・ベスト100」は、グッドデザイン賞受賞対象の中でも、成熟分野での高度なものづくりや成長分野におけるデザインの可能性などの観点において、明日を切り拓く力をもつ、未来を示唆するデザインとして、審査委員会により特に高い評価を得た100件です。
EMU3000は台湾全土を走行する都市間特急列車として、2019年1月に600両(12両×50編成)を受注*後、順次納入を進めています。
「台湾らしさ」をもつ鉄道車両とは何か?という問いに、一鉄道車両のデザインとしてだけでなく、鉄道車両のデザインとはどうあるべきか?という問いとともに答えたプロジェクト。意匠面においては、市民や現地の有識者とともに議論を重ねた結果、「台湾らしさ」の深層部を言語化したことにより、あくまで簡潔な外観と、柔らかで洗練された内装をあわせもつものとなり、派手さや奇を衒った要素が一切なく、品格のあるものとなっている。デザインプロセスは、発注事業者と開発者で閉じてしまう鉄道車両開発という従来の枠組みを超え、現地の運営者、利用者、他国の開発者をつなぐ、調査、議論内容の公開や、展示イベント、市民からの意見収集、そして運行までの盛り上げまでを含んだことがすばらしい。結果として、意匠としての精度の高さのみならず、地元の誇りとともに、土地に根ざしていく未来の時間軸までのデザインとして高く評価する。
日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。
以上