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2021年8月31日
日立ヴァンタラ社
(本リリースは、日立ヴァンタラ社が米国にて8月19日に配信した英文リリースの抄訳です。)
クラウドネイティブな環境でAIを活用しデータ管理のデータフローの改善とデータ活用の生産性を向上
Lumada DataOps Suiteの概要図
日立ヴァンタラ社は、機能強化した次世代のLumada*1 DataOps Suiteの提供を、米国時間8月19日に開始しました。Lumada DataOps Suiteは、顧客情報、業務情報、製品情報から、コンプライアンスや不正行為の管理に至るまで、企業がデータを迅速に把握し活用することで、顧客体験を向上させ競争力を高めることができるように設計されたデータ管理・分析ソフトウェア群です。また、Lumada DataOps Suiteは、AIを活用し、データアナリストや経営者に信頼できるデータを迅速に届けることで、データ運用のコスト削減を支援します。
多くの企業は、無秩序に増加するデータや、活用されていないダークデータ*2を管理し、そこから洞察(インサイト)を得るという課題に直面しています。オンプレミスやマルチクラウド環境でデータを管理したり、データを手作業で分析して文脈や相関関係を調べたりするには時間がかかり、多くの企業のリソースを圧迫します。IDCのリサーチディレクターであるスチュワート・ボンド氏は、「分析用の質の高いデータを調達することは、データドリブンな組織にとってイノベーションの主な阻害要因の一つですが、DataOps*3 の方法論を採用することで、チーム内でのワークフローを劇的に改善することができます。AI でデータ管理業務を自動化することで、データエンジニアはより重要な業務に集中できるとともに、データの利用者が自身でデータにアクセスすることが可能になるため、効率とコラボレーションを向上させるブレークスルーとなります。」と述べています。
日立ヴァンタラ社のChief Product Officerであるラディカ・クリシュナンは、「正しいデータを適切なタイミングで適切な人に提供することが、データから成果を得るための秘訣です。Lumada DataOps Suite は、サイロ化したデータを変革し、管理されたデータファブリック*4を誰もが使用できるようにすることでイノベーションを実現します。これにより、お客さまはデータの複雑さに対処し、データへのアクセスにかかる時間を短縮することで、価値のあるインサイトを創り出すことが可能になります。」
Lumada DataOps Suite は、「データ統合」、「データ分析」、「データカタログ」、「エッジ・インテリジェンス・ツール」を備えたモジュール式のソフトウェアプラットフォームであり、データ、資産、人々をつなぎ、イノベーションを促進することができます。最新のクラウドネイティブアーキテクチャで構築されたLumada DataOps Suiteは、複数のクラウドプロバイダーをまたがってさまざまなLumadaソフトウェア製品を起動・停止可能なスケーラブルな基盤を提供します。データ量に応じてコンテナ化されたLumadaソフトウェア製品を自在にデプロイすることで、コストを削減しつつデータ管理業務のアジリティを高めます。
また、Lumada DataOps Suite は、一つの統合されたプラットフォームで論理的なデータファブリックを提供することで、サイロ、ビジネス、アプリケーション間のデータを統合し、全社規模の完全なデータビューを作成します。AIにより、データの検出やカタログ化などのプロセスを自動化することで、データの高度なラベル付け、管理、相互参照によるバージョン管理と重複排除を行うため、リスクを低減しストレージコストを削減することができます。時間のかかる人手作業を自動化することで、管理者は、分析チームに包括的で信頼できるデータへのアクセスを提供し、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことを可能にします。
今回強化したLumada DataOps Suite は、日立のデータ統合・分析プラットフォーム「Pentaho」の新バージョンであるPentaho 9.2を搭載しています。Pentaho 9.2 は、Microsoft Azure をフルサポートしており、お客さまのパブリッククラウドの選択肢を広げ、プロバイダー間のデータパイプラインを改善します。また、Cloudera Data Platformと HPE Ezmeral Data Fabric (MapR) などのデータストアをサポートし、既存のエコシステムや分析ツールとの柔軟な連携が可能になります。加えて、Pentaho Business Analyticsのログ機能の強化により、メンテナンスコストを削減し、複数のライセンスを1つの使いやすいエコシステムに統合する自動アップグレードを導入することで、インストールサイクルが向上します。こうしたLumada Data Integrationにより、お客さまは Lumada DataOps Suite にシームレスに移行して包括的なデータ管理機能を活用することを可能にします。
また、2020年にWaterline Data社*5を買収したことで得られたフィンガープリントと呼んでいるオートタギングテクノロジーを組み込んだLumada Data Catalog は、AI を活用することで、より迅速なデータ検出と、優れたガバナンスとプロビジョニングによる合理化されたデータを提供します。またLumada Data Catalog は、データの重複コピーを高度に識別し、分析することで、ストレージの全体的なコストを削減し、部分的なコピーを分析に使用することでしばしば不正確なインサイトをもたらしてしまうリスクを軽減します。さらに、セルフサービスポータルの検索、フィルタリング、エクスポート機能のコラボレーションツールも新しくなり、分析チームがプロジェクトに最も有用なデータセットを迅速かつ容易に特定できるようになりました。
「Lumada DataOps Suite の拡張性とマルチクラウド対応により、複数のパブリッククラウドにまたがる幅広いユースケースを持つ新規顧客に、クロスシステム分析を拡大することができます。Pentaho により、USU Analytics platform上でITインフラストラクチャ全体とサービスプロセスのクロスシステム分析を提供することが可能です。」
「現代のデータドリブンな組織は、ビジネスを変革するためにクラウドネイティブなデータ分析プラットフォームを必要としますが、複数のクラウドにまたがる複雑なデータプロセスをナビゲートするデータ収集のプロセスは課題になっています。Cloudera Data Platform と並んで、Lumada DataOps Suite の CDP 認定を受けたクラウドネイティブな基盤は、お客さまにデータへの柔軟性とアクセスを提供します。データの摩擦を削減する機能を提供することで、スピードと俊敏性を備えたデータ駆動型のイノベーションを実現していきます。」
「企業は、よりデータドリブンになることをめざしており、従来のオンプレミスのシステムから最新のクラウドネイティブのデータプラットフォームに急速に移行しています。複数のクラウドにまたがる複雑なデータプロセスをナビゲートするユーザーにとって、データ収集のプロセスを合理化することは依然として課題となっています。MongoDB の正式なデータベースのAs a ServiceであるMongoDB Atlas と、クラウドネイティブな基盤であるLumada DataOps Suiteを組み合わせることで、柔軟性・データへのアクセス・移行力を提供します。MongoDB のモダナイゼーションプログラムの一環として、データのモダナイゼーションを簡素化し、データファブリック全体でデータ駆動の成功を実現する機能を提供していきます。」
「企業がデータの増加をうまく活用できず、それを信頼できる価値の高い情報に変えられなければ、俊敏性が失われ、遅れをとってしまいます。日立ヴァンタラ社のLumada DataOps Suite により、実績のある日立の技術や、AI、高度な分析、データ管理機能を組み合わせた一つの統合製品としてお客さまに提供することができます。」
Lumada DataOps Suite、Pentaho 9.2 と Lumada Data Catalog 6.2 は、日立ヴァンタラ社とそのグローバルパートナーネットワークから世界中で利用可能です。
日立製作所の100%子会社である日立ヴァンタラ社は、お客さまのデジタルに関する課題を解決し、お客さまを「今」から「次」へと導きます。お客さまとともに協創して、優れたビジネスの知見とデジタル技術をお客さまのビジネスとそのデータに適用することで、経済と社会の発展に貢献します。Fortune 100企業の80%以上が日立ヴァンタラ社を信頼し、新たな収益源の開拓、競争優位性の確保、コストの削減、顧客体験の向上、社会的・環境的価値の提供を支援しています。
以上