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2021年8月19日
日立ABBパワーグリッド
(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
8月18日9:00(日本時間16:00)に発表しました。)
基幹系統や長距離送電系統における温室効果ガス排出量削減に貢献
日立ABBパワーグリッドは、220kV以上の電圧において世界初となる、SF6フリーの開閉装置・遮断器の開発計画を策定しました。本製品群は、温室効果ガスであるSF6ガス(六フッ化硫黄ガス)を使用しない開閉装置やその保守サービスをはじめとした、環境効率の高い製品・サービス・ソリューションパッケージ「EconiQ™*1」の一部であり、これまで、72.5kVと145kVの製品を開発しています。220kV以上の製品の開発によって、基幹系統や長距離送電系統などの、より高い電圧の系統における温室効果ガス排出量削減に貢献します。当社では、本開発計画における220kV以上の最初の製品として、2022年末にSF6フリーの420kVガス絶縁開閉装置の発売を予定しており、順次、ラインアップを拡充していきます。本計画は、2021年8月18日(水)からオンラインで開催されている国際大電力システム会議(CIGRE*2)の「VIRTUAL CENTENNIAL SESSION」において発表しました。
SF6フリーの開閉装置・遮断器の開発計画
当社は、エネルギー分野におけるテクノロジーリーダーとしてイノベーションを先導しており、2015年には、スイスのチューリッヒで世界初のSF6代替ガスを用いた170kVガス絶縁開閉装置*3の稼働に成功するなど、20年以上にわたる研究開発を経て、SF6代替の高電圧技術を実用化してきました。
今回発表した開発計画は、SF6フリーのがいし形遮断器*4、タンク形遮断器*5、ガス絶縁複合開閉装置*6、ガス絶縁開閉装置に関するものです。特に、2022年末に発売を予定しているEconiQ 420kVガス絶縁開閉装置は、220kV以上の電圧における世界初のSF6フリー製品であり、EconiQの技術の拡張性と堅牢性を示す重要なマイルストーンです。
日立ABBパワーグリッドのハイボルテージプロダクツビジネスユニット担当役員であるマルクス・ハイムバッハは、「SF6フリーの開閉装置・遮断器の開発計画は、カーボンニュートラルな社会の実現に向けた当社の『サステナビリティ 2030』戦略*7の重要な柱の一つです。今後発売される予定のEconiQ 420kVガス絶縁開閉装置は、220kV以上のSF6フリーのソリューションとして画期的なものであり、お客さまや産業界全体の温室効果ガス排出量削減と、環境効率の高いソリューションへの迅速な移行を支援します。」と述べています。
日立ABBパワーグリッドは、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッドは、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。
以上