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Hitachi

企業情報ニュースリリース

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2021年7月1日
Arçelik A.S.
日立グローバルライフソリューションズ株式会社

トルコのアルチェリクと日立グローバルライフソリューションズが
海外市場の白物家電事業で合弁会社を設立し、営業開始

アジア・太平洋地域を代表する企業が誕生し、日立ブランド製品のグローバル販売を拡大

  Arçelik A.S. (以下、アルチェリク)と、日立グローバルライフソリューションズ株式会社(以下、日立GLS)は、海外市場の白物家電事業を手掛ける合弁会社のArçelik Hitachi Home Appliances B.V.(以下、AHHA)を設立し、本日から営業を開始します。
  日立GLSの海外グループ会社11社(製造会社2社、販売会社9 社)を移管して設立されたAHHAは、タイ王国のバンコクを本拠に、海外市場における日立ブランドの白物家電製品(冷蔵庫、洗濯機、掃除機など)の製造と販売、アフターサービスを提供します。

  アルチェリクは、欧州を中心に世界150以上の国・地域で家電事業を展開しており、近年、南アジアなどでも力強い成長を実現しています。一方、日立GLSの海外白物家電事業は、東南アジア、中東地域を中心に展開しており、ハイエンドブランドとして高く評価されています。

  この両社の協業により誕生したAHHAは、双方のサプライチェーンや技術力などの強みを融合し、競争力ある革新的な製品をグローバルに提供します。CEOには、アルチェリクグループのBeko社で、アジア・太平洋地域を統括し、タイ王国における法人の代表を務めていたザファー・ウストゥナッシュが就任します。ウストゥナッシュのリーダーシップの下、双方の販売網を融合し、日立ブランド製品の販売を、欧州、北アフリカなどで拡大するとともに、生産システムや調達といった事業基盤を融合し、競争力の強化を図ります。また、研究開発分野でも双方の知見を融合し、コネクテッド家電など新たな価値を創出します。

  両社は持続可能な社会の実現に貢献するという事業ビジョンを共有しており、サステナビリティを戦略の中核に据え、家庭におけるエネルギー効率化を実現するソリューションなどを開発、提供することで、グローバルでの白物家電市場における優位性を獲得していきます。

各社首脳からのコメント

コチ・ホールディングス(アルチェリクの親会社)
消費財グループ プレジデント:ファーティ・ケマル・エビチリオール

  本日、AHHA設立を発表できたことをうれしく思います。これまで、日立 GLSの チームとともに、たゆまぬ努力を続けた結果、私たちの「シルクロード戦略」の重要な節目となるAHHAの設立に至りました。AHHAは、アルチェリクと日立GLSにとって、中間所得層の増加、販売チャネルの発展、所得の増加、ライフスタイルの変化により、力強く成長するアジア・太平洋地域の白物家電市場において成功を収める機会をもたらします。私たちのグローバルな知見と、日立の市場ポジションとブランド資産を融合させ、世界各地の市場ニーズに対応してまいります。

アルチェリク CEO:ハカン・ブルグルル

  日立GLSとともに、新たな合弁会社AHHAを設立できたことをうれしく思います。世界で有数の家電企業をめざす我々の挑戦において、大きな一歩です。この合弁会社は、補完関係にあるアルチェリクの製品ポートフォリオとオペレーション網を活用する機会を得ることになります。アルチェリクのサポートにより、今後数年間で、日立ブランドの白物家電製品は、顧客のニーズを満たす製品ラインアップを取りそろえ、既存の市場および新しい市場の両方で成長してまいります。

株式会社日立製作所(日立GLSの親会社) 執行役社長兼COO:小島啓二

  本日、高品質とオペレーション効率に定評のあるアルチェリクと新しい合弁会社AHHAの設立を発表できたことをうれしく思います。日立グループは、社会課題を解決する「社会イノベーション事業」を通じて、「安心・安全」、「環境」、「レジリエンス」の3つの価値領域に注力し、人々のQoLに貢献するとともに、持続可能な社会の実現をめざしています。白物家電事業は、デジタル技術を活用したコネクテッド家電へのニーズが高まるなど、生活者との接点として日立グループにとって戦略的に重要な位置付けになります。今回のアルチェリクとの連携により、日立ブランドの白物家電を通じて安心・安全なくらしを、より広い地域にお届けし、グローバルに人々のQoL向上に貢献してまいります。

日立GLS 取締役社長:谷口潤

  本日、アルチェリクとともに、新たな合弁会社AHHAの設立を発表できたことをうれしく思います。両社の販売網と製品戦略の補完関係を強化することで、AHHAはグローバル白物家電市場で競争力を獲得し、市場をリードする存在になると確信しています。また、耐環境性能、デジタルなど両社の特長的な技術を融合することで生活者のQoL向上に貢献するとともに、サステナブルな社会を実現する製品、サービスの開発にも努めてまいります。

AHHA CEO:ザファー・ウストゥナッシュ

  本日、AHHAは、アジア・太平洋市場において進化を続ける顧客ニーズに対応するとともに、この地域の経済成長を取り込むため、その第一歩を踏み出す記念すべき日を迎えました。当社は、アルチェリクと日立GLSの両社のグローバル戦略を結集することで、補完的な製品ラインアップを獲得し、ブランドとプロモーションに的を絞った投資を行うことで、すべての地域で成長を加速するポテンシャルを備えています。また、今回のパートナーシップでもたらされた調達や製造面でのシナジー効果により、経営の効率化を図ります。さらに、新会社では、これまで日立GLSが培ってきたアジア・太平洋市場での存在感と、急速に成長するアジア市場に展開しているハイエンドの白物家電製品を活用して、この新たな取り組みを成功に導きます。新会社は、この戦略的な合弁事業に意欲的に取り組んでおり、AHHAの今後の成長と発展に取り組んでまいります。

AHHAについて

  AHHAは、アルチェリクと日立GLSの合弁会社として2021年7月1日に設立され、日本以外のグローバル市場において日立ブランドの白物家電製品(冷蔵庫、洗濯機、掃除機など)の製造と販売、アフターサービスを提供していきます。出資比率は、アルチェリクが60%、日立GLSが40%となります。アルチェリクと日立GLS、双方の販売網を融合し、ハイブランドとして定評ある日立ブランド製品の販売を、北アフリカや欧州などで拡大します。また、生産システムや研究開発、調達といった事業基盤においても双方の知見を融合し、サプライチェーンを最適化し、グローバル家電市場での競争力強化を図ります。

アルチェリクについて

  アルチェリクは、12のブランド(Arçelik、Beko、Grundig、Blomberg、ElektraBregenz、Arctic、Leisure、Flavel、Defy、Altus、Dawlance、Voltas Beko)を展開するグローバル白物家電メーカーで、40,000人以上の従業員を擁し、46カ国・地域に営業・マーケティング拠点を、9カ国・地域26カ所の生産拠点を展開しています。ヨーロッパでは、白物家電メーカーとして第2位の市場シェア(数量ベース)を持ち、2020年の連結売上高は50億ユーロに達しました。世界各地のR&Dおよびデザインセンターでは、1,600人以上の研究者が在籍しており、3,000件以上の国際特許を保有しています。アルチェリクは、Dow Jones Sustainability Index 2020の耐久家電製品分野において2年連続でIndustry Leaderに選出されています。また、PAS 2060 Carbon Neutrality Standard に基づき、排出権取引などによって自社のグローバル生産拠点における2019年、2020年のカーボンニュートラルを達成しました。

以上

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