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企業情報ニュースリリース

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2021年6月4日
日立ABBパワーグリッド社

日立ABBパワーグリッド社が、浮体式洋上風力発電所向け変圧器の提供を開始

浮体式洋上風力発電所の普及を支援し、持続可能なエネルギーの未来に貢献

[画像]浮体式洋上変電所および変圧器のイメージ
浮体式洋上変電所および変圧器のイメージ

  日立ABBパワーグリッド社は、浮体式洋上風力発電所向けに設計した変圧器製品群を、本日から提供開始します。本製品群は、浮体式洋上風力発電所の厳しい環境に耐えるように設計されたもので、浮体式洋上変電所向けの集電昇圧用変圧器・接地変圧器*1・分路リアクトル*2および、浮体式洋上風力タービン向け変圧器で構成されています。当社は、本製品群の提供を通じて、浮体式洋上風力発電所の普及と風力発電エネルギーの効率的な活用を支援し、持続可能なエネルギーの未来に貢献します。

  洋上風力発電所は、風力発電機器の固定に適した条件の海底が限られることに加え、水深60メートル程度になると機器の固定自体が難しくなることから、これまで一部の海域での建設にとどまってきました。こうした中、浮体式洋上変電所と浮体式洋上風力タービンは、水深の深い海域での洋上風力発電所の建設を可能にし、世界の洋上風力発電エネルギーの発電容量を大幅に増加させるソリューションとして、近年注目を集めています。一方で、浮体式洋上風力発電所は、海面の揺れにより荷重が常に掛かることや、高さ15メートルにもなる波による振動や衝撃にさらされるといった課題もあります。

  当社は今回、浮体式洋上風力発電事業者との協力により、浮体式洋上風力発電所向けに最適設計した集電昇圧用変圧器および接地変圧器、分路リアクトル、洋上風力タービン向け変圧器を開発しました。本製品群は、浮体式洋上風力発電所における厳しい運用要件を満たすよう最適設計された、軽量かつモジュール式の能動部品*3、タンク、タップ切替装置*4、付属品および外部部品などで構成されています。また、当社の洋上風力タービン向け変圧器「WindSTAR」も、浮体式洋上風力タービン向けに改良を加え、本製品群に加わります。

  日立ABBパワーグリッド社の変圧器ビジネスユニット担当役員であるBruno Melles(ブルーノ・メレス)は、「浮体式洋上風力発電所は、クリーンエネルギーの供給拡大に向けて重要な役割を果たすものです。当社の世界トップクラスのエンジニアは、洋上における過酷な条件に対応する、革新的なソリューションの開発に誇りをもって取り組んでおり、持続可能なエネルギーの未来に貢献しています。」と述べています。

*1
地絡を検出するための設備
*2
進相電力を補償することで電圧を一定に保つ設備
*3
鉄心や巻線など、電圧を変化させるために用いる部品
*4
巻線の接続ポイントを切り替え、電圧を調整する設備

関連情報

日立ABBパワーグリッド社について

  日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。

以上

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