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2021年4月15日
株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム
深澤直人氏監修の新デザインと、最新の感染症リスク軽減ソリューションなどで
新たなエレベーター利用体験を提供
「アーバンエース HF」
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)と、株式会社日立ビルシステム(取締役社長:光冨 眞哉/以下、日立ビルシステム)は、このたび、ニューノーマル時代のスタンダードとなる安全・安心・快適を提供する標準型エレベーターの新モデル「アーバンエース HF(エイチエフ)」を開発し、4月19日から日本国内で販売開始します。
「アーバンエース HF」は、約7年ぶりの標準型エレベーターの新モデルとして、日立昇降機製品・サービスの開発コンセプトである「HUMAN FRIENDLY(HF)」を具現化した製品です。世界的なプロダクトデザイナーである深澤直人氏監修によるシンプルな新デザインと、「かご内クリーン運転」や「密集回避運転」、「非接触登録装置」などの最新の感染症リスク軽減ソリューション*1、ビルオーナー・管理者向けダッシュボード「BUILLINK(ビルリンク)」をはじめとするLumada*2のソリューションの適用などによって新たなエレベーター利用体験を実現します。
日立と日立ビルシステムは、「アーバンエース HF」の先進の機能と多様な連携ソリューションにより、感染症リスク軽減や、災害に対するレジリエンス向上、ビル管理業務における働き方改革の推進など、ニューノーマル時代のニーズに応え、人・ビル・社会に新たな価値を提供します。
日本を代表する世界的なプロダクトデザイナーである深澤直人氏監修の下、統一感のある色調と凹凸の少ないフラットな乗りかご内空間、高い視認性を確保したボタンなど、シンプルな中に機能美を追求したデザインとしました。側板、戸、天枠、操作盤の色調を全て統一し、従来にないシンプルな内装の「CLEAN」と、木目柄とシルバー色の組み合わせで落ち着きと開放感のある空間を実現した「CLASSIC」の2系統の意匠デザインを用意しました。(基本仕様)
意匠デザインイメージ(左:「CLEAN」、右:「CLASSIC」)*3
意匠デザインの詳細イメージ(左:フラットな操作盤と高い視認性を確保したボタン、
右上:サークル型の天井照明、中央下:表示の視認性を高めた液晶インジケーター、右下:フラットな角形ハンドレール)
「アーバンエース HF」では、乗りかご内の空気の浄化や、乗り場や乗りかご内のソーシャル・ディスタンシング、ボタンに手を触れない形でのエレベーター利用など、新型コロナウイルスの感染拡大を契機とした、ニューノーマル時代の安全・安心・快適のニーズに対応する最新の感染症リスク軽減ソリューション群を適用できます。
独自開発の強制換気ファンと、空気のさまざまな汚れを抑制し、清潔で快適な空間を実現する「ナノイー X」発生装置を組み合わせて、エレベーターの乗りかご内の換気、空気清浄を実現するソリューションです。(標準装備仕様)*4
エレベーターの乗りかご内の積載量に応じて、密集度を3段階に分け、段階に応じた注意喚起のアナウンス、運転制御を行うことで、乗りかご内の密集を回避するソリューションです。(有償付加仕様)
エレベーターホールの乗り場ボタン(上下ボタン)や、乗りかご内の行先階ボタンにセンサーを併設し、直接ボタンに触れることなくセンサーに手をかざすことで、エレベーターを呼び出し、行先階を登録することができる装置です。(有償付加仕様)
「非接登録装置」の利用イメージ
日立ビルシステムのエレベーターのLINE公式アカウントと友だちになることで、利用者個人のスマートフォンでエレベーターの呼び出しと行先階登録が行えるサービスです。日立ビルシステムと保全契約を結び、遠隔監視を行うエレベーターを対象とし、保全契約に含まれるサービスとして提供します。
LINE連携タッチレスエレベーター呼びサービス「エレトモ」の画面イメージ
「アーバンエース HF」では、気候変動や、新型コロナウイルスの感染拡大などを背景とした、災害に対するレジリエンス向上や、働き方改革のニーズに対応する機能とソリューションをラインアップしました。
日立ビルシステムとの保全契約により、IoTなどのデジタル技術の活用で、さまざまな稼働データを遠隔でリアルタイムに収集・監視し、データ分析結果をもとにした予防保全を実現する高度な遠隔監視・保全サービス「スーパーヘリオスメンテナンス」を提供します。
地震時エレベーター自動診断・復旧システム「ヘリオスドライブ」や、エレベーターの遠隔監視回線を活用して給排水やポンプ等のビル設備を一括監視する「設備まるごと監視サービス」など、さまざまなサービスメニューで、エレベーターをはじめとするビル設備の安全・安心・快適を24時間365日守り続けます。
「スーパーヘリオスメンテナンス」のメニューとして、エレベーターなどのビル設備の稼働状況や保全状況をPCやスマートフォン上で確認できる先進的なビル設備管理のダッシュボード「BUILLINK」を提供します。ビルオーナー・管理者は、「BUILLINK」を利用することで、地震などの広域災害時の復旧進捗の把握など、所有・管理するエレベーターの各種情報をいつでも確認できるほか、台風接近時などに冠水に備えてエレベーターを上の階に退避させるといったエレベーターの運行制御、エレベーター乗りかご内の情報表示の変更など、さまざまな管理業務を遠隔で行うことが可能になり、災害に対するレジリエンス向上を図るとともに、ビル管理業務の働き方改革に貢献します。
ビルオーナー・管理者向けダッシュボード「BUILLINK」の画面イメージ
地震感知時や火災検知時などの緊急時に、乗りかご内の液晶インジケーターに日本語・英語/中国語(簡体字・繁体字)・韓国語を交互に表示し、放送でも案内します。(基本仕様)
「緊急時4カ国語表示・放送」のインジケーター表示イメージ
溶接作業箇所の削減、せり上げ装置導入による各階での作業効率向上を実現し、従来のエレベーター据付工事と比べ、CO2排出量を27%削減できる見込みです。
耐久性の高いロープ芯の採用、使用量を少量にできる潤滑油の開発により、従来比で、点検時間を27%短縮し、劣化に伴うロープの取り替え回数を40%低減できる見込みです。これにより、エレベーターの休止時間を縮減、ロープの廃棄量を低減します。
深澤直人氏
人の想いを可視化する静かで力のあるデザインに定評があり、国際的な企業のデザインを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。英国王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。
「HUMAN FRIENDLY」な次世代の標準型エレベーター「アーバンエース HF」をお披露目できる日を迎えたことを大変にうれしく思います。「アーバンエースHF」は、利用者の皆さんに美しい空間に包まれて心地よく昇降する上質な体験をもたらします。統一された色調、象徴的なサークル型照明、凹凸のないフラットな空間、高い視認性を確保したボタンなど、緻密に作り込んだデザインは、標準型エレベーターの新たなスタンダードになるものと確信しています。
製品名 | 用途 | 積載量(定員) | 定格速度 | 販売価格 |
---|---|---|---|---|
「アーバンエース HF」 | 乗用 住宅用 寝台用 |
450kg〜1,000kg (6人〜15人) |
分速45〜105m | 個別見積*5 |
日立は、IT(Information Technology)、OT(Operational Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2019年度の連結売上収益は8兆7,672億円、2020年3月末時点の連結従業員数は約301,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
株式会社日立ビルシステム カスタマーサポートセンター
電話 : 0120-7838-99(フリーダイヤル)
以上