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企業情報ニュースリリース

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2021年4月6日
株式会社日立製作所
日立Astemo株式会社

「令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」を受賞

高電圧高出力インバータの開発により、カーボンニュートラルに向けた電気自動車(EV)、
プラグインハイブリッド自動車(PHV)の普及加速に貢献

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭)と日立Astemo株式会社(代表取締役 プレジデント&CEO:ブリス・コッホ)は、このたび、「令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「電気自動車(以下、EV)/プラグインハイブリッド自動車(以下、PHV)用 高電圧高出力インバータの開発」で「科学技術賞(開発部門)」を受賞しました。

  「科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」は、日本国内の社会経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発もしくは発明を行った者に贈られる賞です。

  受賞対象となった高電圧高出力インバータの開発は、カーボンニュートラルに向けたEV、PHVの普及加速に貢献する成果であり、その業績が評価されたものです。

  今回の受賞内容の詳細は、以下の通りです。

テーマ EV/PHV用高電圧高出力インバータの開発
受賞者 株式会社日立製作所
  研究開発グループ 電動化イノベーションセンタ 主管研究長
中津欣也
株式会社日立製作所
  研究開発グループ 電動化イノベーションセンタ 主任研究員
徳山健
株式会社日立製作所
  研究開発グループ 電動化イノベーションセンタ 主任研究員
堀内敬介
日立Astemo株式会社
  パワートレイン&セーフティシステム事業部
佐藤俊也
日立Astemo株式会社
  パワートレイン&セーフティシステム事業部
齋藤隆一

開発した技術

  カーボンニュートラルに向けてEV、PHVの普及は、世界共通の課題です。従来のEVは、一度の充電で走行できる航続距離を伸ばすために電池容量が増大し、充電時間の増加や充電待ちの不安が本格普及の阻害要因となっていました。
  本開発では、充電時間の短縮を阻害していたEVシステム電圧を400Vから800Vに高め、充電時間を半減する技術を開発しました。高い絶縁耐圧性能と冷却性能を両立する絶縁放熱性に優れた直接水冷型の両面冷却パワーモジュールを開発し、インバータの高耐圧化と小型高出力化を両立したことで得られた成果です。

効果

  開発した800Vの小型高出力のインバータは、高出力パワー密度(94.3kVA/ℓ、体積従来比4割減)を達成し、20分の充電(満充電時間:従来比半減)で400kmの走行を可能としました。直接水冷型の両面冷却パワーモジュールの技術は、国内外の多くのEVやPHVへ搭載され、輸送分野のCO2削減と共に、データセンター向け高出力密度無停電電源(UPS)にも適用され、SDGsの早期実現に寄与しています。

[画像]開発した800V小型高出力インバータ(左)と、直接水冷型両面冷却パワーモジュール(右)
開発した800V小型高出力インバータ(左)と、直接水冷型両面冷却パワーモジュール(右)

日立製作所について

  日立は、IT(Information Technology)、OT(Operational Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2019年度の連結売上収益は8兆7,672億円、2020年3月末時点の連結従業員数は約301,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。

日立Astemo株式会社 概要

本社 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル
事業内容 自動車部品および輸送用ならびに産業用機械器具・システムの開発、製造、販売およびサービス

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 研究開発グループ

以上

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