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2021年3月25日
九州旅客鉄道株式会社
株式会社日立製作所
JR九州は、中期経営計画(2019-2021)におきまして、将来に向けた鉄道事業の挑戦として「運行管理のAI化」を掲げ、運行管理業務におけるノウハウやスキルの継承、自動化によるサービスの向上を実現する施策を検討しております。
現在、災害等により列車の運行状況に乱れが生じた際には、輸送指令員の手動による列車の運転整理*が必要となり、運転再開までに多くの時間を要す場合があります。この度の検証では、日立が開発した本技術にJR九州のフィールドデータを組み込むと同時に、JR九州が保有する豊富な知見・ノウハウ等を活用したAI学習モデルの検証に取り組みます。運転整理自動化の実現により、輸送指令員の業務効率化や運転再開までの時間短縮によるサービスの向上を目指します。
日立は、鉄道事業における様々な課題解決に取り組んでおり、その一つとしてAIを活用した運転整理の自動化の研究開発を進めてきました。本技術は、これまで日立が長年培ってきた鉄道運行管理用AIに、機械学習をハイブリッド的に組み合わせることにより、ダイヤが乱れた際、自動的に運転整理を実現するものです。
今回の取組みでは、過去に輸送指令員が行った運転整理をAIが学習することにより、列車ダイヤ乱れ時における熟練者と同等の運転整理の実現や、人手では困難な複合的な要因を踏まえたダイヤ変更案作成の高速化などに関する有効性を検証します。これによって、本技術の更なる精度向上や輸送指令員の業務の効率化を目指します。
AI運転整理 概念図
以上