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企業情報ニュースリリース

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2021年3月17日
日立ABBパワーグリッド社

(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
3月16日9:00(日本時間17:00)に発表しました。)

日立ABBパワーグリッド社が、中国の電気バスメーカーと
ワンストップ型電気バスソリューションの開発に関する覚書を締結

電気バスの普及をグローバルで支援し、都市環境の改善と脱炭素社会の実現に貢献

[画像]日立ABBパワーグリッド社 近東・パキスタン湾岸地域担当役員 モスタファ・アル・グェゼリ(中央右)とインロン・エナジー社 中東地域役員 ヴェンカッテスワール・ペヌゴンダ(中央左)による署名式の様子
日立ABBパワーグリッド社 近東・パキスタン湾岸地域担当役員 モスタファ・アル・グェゼリ(中央右)と
インロン・エナジー社 中東地域役員 ヴェンカッテスワール・ペヌゴンダ(中央左)による署名式の様子

  日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、世界有数の中国の電気バスメーカーである銀隆新能源有限公司(インロン・エナジー社)と、当社の電気バス・商用電気自動車向けEV充電システム「Grid-eMotion™」シリーズを、インロン・エナジー社の電気バスと組み合わせたワンストップ型ソリューションの開発に関する覚書を締結しました。本提携は、グローバルにおいて重要な交通インフラであるバスの電化推進を支援し、クリーンな都市環境への移行を促進することで、脱炭素社会の実現に貢献することをめざすものです。両社はまず、中東地域における電気バスの普及に向けたソリューションの提供に集中的に取り組み、その後、グローバルにソリューションの提供を拡大していきます。

  世界の各都市で使用されている電気バスは、2030年には現在の約50万台から300〜500万台へと大幅に増加すると予測*されており、排ガスを出さず、環境への負荷が低い都市交通システムとして注目を集めています。一方で、電気バスは、充電のための運行ルートの変更や車両の入れ替え、運転手の交代などによりコストが増加するため、普及には効率的な充電システムが求められています。

  当社は、インロン・エナジー社との協力により、当社の大規模充電ターミナル向けEV充電システム「Grid-eMotion™ Fleet」および超高速EV充電システム 「Grid-eMotion™ Flash」と、インロン・エナジー社の電気バスを相互に最適化して一括で提供する、ワンストップ型ソリューションの開発を行います。「Grid-eMotion™」の各種設備およびインロン・エナジー社の電気バスは、さまざまな環境での使用に対応しており、最初の注力地域である中東の猛暑や砂嵐などの厳しい気候条件にも耐えることが可能です。

  「Grid-eMotion™ Fleet」は、直流送電技術を使用した大規模充電ターミナル向けのEV充電システムで、交流を直流に変換する設備が不要なため、従来の充電システムと比較して設置スペースの最大60%削減と、ケーブル配線の最大40%削減が可能です。また、当社のスマートエネルギー管理ソリューション「e-mesh™ EMS」もシステム構成に含まれており、電気バスの充電データやバッテリー残量のデータなどを含む、充電システムに関するデータの効率的な管理を実現します。「Grid-eMotion™ Flash」は、停留所などのバスの運行ルート上に設置する超高速EV充電システムで、乗客の乗降に要する数秒間で充電を行うことで、充電ターミナルにおける充電時間を短縮させ、電気バスの効率的な運行を可能にします。さらに、「Grid-eMotion™」には、「Lumada Asset Performance Management」、「Lumada Enterprise Asset Management」、「Lumada Field Service Management」もサービスに含まれており、EV充電システムのより効率的な運用や設備管理を実現します。

  日立ABBパワーグリッド社のグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるNiklas Persson(ニクラス・パーソン)は、「世界中の都市において、カーボンニュートラルの実現と、持続可能な都市環境の整備のために、電気バスへの転換が進んでいます。当社は、革新的なソリューションと専門知識を提供し、温室効果ガスを排出しない電気バスへの効率的な転換を支援します。」と述べています。

  インロン・エナジー社の中東地域における統括拠点の役員であるVenkateswarlu Penugonda (ヴェンカッテスワール・ペヌゴンダ)は、「日立ABBパワーグリッド社と当社は、電気バスとEV充電システムを最適設計で組み合わせることにより、電気バスのバッテリー残量と運転条件に合わせた効率的な充電を実現する、ワンストップ型電気バスソリューションを共同で開発します。我々のソリューションにより、バス事業者は、最適かつ効率的な電気バスの計画・運行・管理を実現できるでしょう。」と述べています。

*
出典:IEA Global EV Outlook 2020

関連情報

日立ABBパワーグリッド社について

  日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。

銀隆新能源有限公司(インロン・エナジー社)について

  インロン・エナジー社は、世界有数の電気バスおよびチタン酸リチウム電池メーカーです。インロン・エナジー社のチタン酸リチウム電池は、世界で最も安全で高速な充電用リチウム電池として定評があり、バス停留所での超高速充電や高出力のエネルギー貯蔵システムに最適です。3万台以上のインロン・エナジー社の電気バスが、中国、台湾、香港、米国、ノルウェー、シンガポールの各都市で運行されています。

以上

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