このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2021年1月28日
日立ABBパワーグリッド社
日立ヴァンタラ社
(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
1月27日9:00(日本時間17:00)に発表しました。)
Lumadaの先進技術、業種・業務ノウハウ、ソリューションなどと組み合わせ、新たな価値を提供
日立ABBパワーグリッド社(CEO:クラウディオ・ファキン)と日立ヴァンタラ社(CEO:ガジェン・カンディア)は、このたび、日立ABBパワーグリッド社が電力会社、製造、鉱業などの産業向けに提供するデジタルエンタープライズソリューション群「Digital Enterprise」を、日立グループが展開するLumada*1に統合し、主要ソリューションを「Lumada Asset Performance Management(APM)」、「Lumada Enterprise Asset Management(EAM)」、「Lumada Field Service Management(FSM)」として、両社で提供を開始します。両社は、Digital EnterpriseをLumadaの先進技術、業種・業務ノウハウ、ソリューションなどと組み合わせることで、お客さまの進化するニーズに対応する新たな価値を提供していきます。
日立ABBパワーグリッド社のDigital Enterpriseは、資産管理や現場の作業管理などの運用管理ソリューション群として幅広い業界に導入され、設備をはじめ4兆ドル以上のお客さま資産の運用、分析、最適化に活用されています。複数の運用システムから得られた包括的な情報をリアルタイムで提供することで、より高度な資産管理や持続可能で優れた運用と設備投資、点検・検査や保守を支援しています。
Lumadaは、AIや高度なアナリティクス、デジタルツインを組み合わせることで、ビジネスや設備機器などのデータをつなぎ、企業でのデータマネジメントを合理化、簡素化します。これにより、アセットの利用率を向上させ、インダストリアルIoTの取り組みの価値向上を加速させるとともに、実用的な分析結果と価値あるビジネス成果を迅速に得ることができます。また、Gartner, Inc.の発行する「Gartner 2020 Magic Quadrant for Industrial IoT Platforms」において、日立はリーダーの1社に位置付けられ、実行能力が最も高いポジションと評価されました*2。
今回、Digital EnterpriseとLumadaの統合にあたり、最新のマイクロサービス設計*3、ベンダーに依存しない相互運用性、クラウド、オンプレミス、ハイブリッドを含む柔軟な導入モデルなど、中核となる基本機能を共有しました。これにより、お客さまのニーズに応じて必要な機能を選択することができる柔軟性と、導入に要する時間短縮を実現しました。また、お客さまの組織におけるすべての情報の連携を可能とし、組織全体にわたっての最適化を実現します。
さらに、日立ヴァンタラ社が提供するデータ統合、データカタログ、エッジソリューション、データ管理・分析などのサービスを組み合わせることで、お客さまに以下の価値を提供します。
日立ABBパワーグリッド社のグリッドオートメーションビジネスユニット担当役員であるMassimo Danieli(マッシモ・ダニエリ)は、「当社のソフトウェアソリューションとLumadaは非常に高い補完性があります。業界最高水準のLumadaの機能とDigital Enterpriseの専門知識を組み合わせることで、これまでのソフトウェア投資の価値を維持しながら、新規のお客さまと既存のお客さまの両方に比類のない柔軟性と価値実現までの時間短縮を提供します。Lumadaを基盤としたエコシステムを構築することで、Digital Enterpriseはより進化し、魅力的になりました。」と述べています。
Digital EnterpriseユーザーであるAustralian Rail Track Corporation(ARTC)の資産管理責任者Brian Green(ブライアン・グリーン)氏は、「EAMとFSMを使用することで、既存のソリューションをシームレスに拡張し、組織全体で情報を連携・共有することができ、長期的で全体的なビジネス戦略の策定に役立てることができます。さらに、これらのソリューションを実装することで、収集するデータの品質を最適化し、安全でコンプライアンスに準拠した効率的なビジネス運用を確保できます。」と述べています。
日立ヴァンタラ社の業種ソリューション部門の担当役員であるChris Scheefer(クリス・シーファー)は、「深い専門知識を凝縮したDigital EnterpriseをLumadaのポートフォリオに組み込むことで、ビジネスをモダナイゼーションするための非常に強力なツールをお客さまに提供することができます。Lumadaを活用してアセットと情報を総合的に把握することで、経営層はリアルタイムの分析により効率的で効果的なオペレーションが可能となり、持続可能な未来を創造するための基盤を実現することができます。」と述べています。
日立ABBパワーグリッド社は、Digital Enterprise以前の製品でも、強力な顧客基盤とエンタープライズソフトウェア分野のリーダーとしての地位を確立しています。従来製品で予定していたアップデートの方針は、Lumadaにも引き継がれています。また、これらの製品に対する投資とカスタマー・サポートもプロセス全体を通じて継続されます。
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。
日立製作所の100%子会社である日立ヴァンタラ社は、お客さまのデジタルに関する課題を解決し、お客さまを「今」から「次」へと導きます。お客さまとともに協創して、優れたビジネスの知見とデジタル技術をお客さまのビジネスとそのデータに適用することで、経済と社会の発展に貢献します。Fortune 100企業の80%以上が日立ヴァンタラ社を信頼し、新たな収益源の開拓、競争優位性の確保、コストの削減、顧客体験の向上、社会的・環境的価値の提供を支援しています。
日立は、IT(Information Technology)、OT(Operational Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2019年度の連結売上収益は8兆7,672億円、2020年3月末時点の連結従業員数は約301,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
以上