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企業情報ニュースリリース

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2020年10月19日
日立ABBパワーグリッド社

(本件は、スイスでは10月15日に発表しました。)

英仏間国際連系線(IFA2)プロジェクトにおいて、
日立ABBパワーグリッド社がHVDCシステムの通電試験を開始

完成後は、英国の100万世帯相当の電力供給と120万トンのCO2排出量削減に貢献

  日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、英国の送電およびガス供給事業者であるNational Grid plc(ナショナル・グリッド社)が取り組む、英仏海峡に海底送電線を敷設する国際連系線(以下、IFA2*1)プロジェクトにおいて、当社が2017年から建設を進めてきた高圧直流送電(HVDC)システムの最終的な試運転となる通電試験を開始しました。IFA2プロジェクトでは、当社の先駆的なHVDCシステムである「HVDC Light®」を使用しており、最小限の電力損失で、長距離にわたり大量の電力を効率的かつ高い信頼性で送電することが可能です。

  IFA2プロジェクトは、英国南部のハンプシャー州ポーツマスとフランス北西部のノルマンディー地方カーン近郊を繋ぐ全長239km、送電容量1,000MWの送電線で、HVDC変換所で電力を交流から直流に変換し、海底ケーブルを介して送電後、再び変換所で交流に変換するものです。完成後は、英仏間において英国の電力需要の1.2%、最大100万世帯の電力需要に相当する余剰電力の相互共有が行えます。その結果、運用開始後1年間で120万トンのCO2排出量の削減に貢献します。

  日立ABBパワーグリッド社のグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるNiklas Persson(ニクラス・パーソン)は、「この前例のない状況にも関わらず、英国とフランスのカーボンニュートラルな未来に貢献するIFA2プロジェクトが、重要な節目を迎えられたことを嬉しく思います。試験が無事に完了し、2020年後半にIFA2が完成することを楽しみにしています。」と述べています。

  ナショナル・グリッド社の送電事業部門であるNational Grid Ventures(ナショナル・グリッド・ベンチャーズ)のCEO、Jon Butterworth(ジョン・バターワース)は、「世界中でパンデミックへの対応が求められていますが、二酸化炭素ネット排出量ゼロに向けた取り組みも継続する必要があります。当社のパートナーである日立ABBパワーグリッド社は、IFA2プロジェクトにおいて重要な役割を果たしており、世界クラスの技術で、よりクリーンかつ環境に優しい未来の実現に貢献しています。」と述べています。

  日立ABBパワーグリッド社は、65年以上前にHVDC技術を開発しました。HVDCは、より高い効率と低い電力損失で大量の送電が可能な技術であり、例えば、洋上風力発電所で発電されたエネルギーと電力網との接続を可能にします。また、電圧と周波数が異なる電力網においても安全かつ安定した送電が可能であるなど、HVDC技術は多くの電力用途に適しています。さらに、当社のHVDC Light®には、停電時の電力変動の調整や電力復旧などの高度な機能も組み込まれており、経済的かつ信頼性の高い電力供給を支援します。

*1
IFA2:Interconnexion France-Angleterre 2

関連情報

日立ABBパワーグリッド社について

  日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。

以上

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