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2020年8月25日
日立ABBパワーグリッド社
英国で初めて蓄電池から25kV交流電力への変換を可能とするシステムを開発
日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、英国の蓄電池事業者であるZenobē Energy Limited.(以下、ゼノベ社)と、蓄電池からの電力を鉄道の走行などで使用される25kVの交流電力に変換するシステムの開発について合意しました。この取り組みは、英国の鉄道においては、初めてのもので、ゼノべ社の蓄電池と日立ABBパワーグリッド社の静止形周波数変換器(以下、SFC)技術を組み合わせることで、架線に25kVの交流電力を供給します。これにより、線路や架線のメンテナンスや改良を行う際に、車両基地や一部区間の架線に蓄電池から電力を供給することで鉄道インフラのメンテナンス時間を大幅に増やすことができます。
蓄電池とSFCを組み合わせたソリューションは、費用対効果の高い代替電源であり、迅速な導入が可能で、排出ガスがなく、鉄道規格に準拠しています。最初の導入として、24時間365日体制での車両基地への電力供給を予定しています。その効果は、これまで車両基地で電力を使用することができなかった場面での活用や、メンテナンス時間、頻度の拡充など多岐にわたります。
日立ABBパワーグリッド社の英国担当役員であるIan Funnell(イアン・フュンネル)は、「SFCは、ヨーロッパをはじめ世界中で広く使用されており、英国では、日立ABBパワーグリッド社がNetwork Rail(ネットワーク・レール社)のEast Coast Mainline、Potteric Carr(ポテリックカー)サイトに初めて納入しました。この実績のある技術を蓄電装置とともに使用することで、車両基地や架線に電力を供給するための、柔軟でコスト効率の高いソリューションを提供します。」と述べています。
ゼノベ社の創設者であるJames Basden(ジェームズ・バスデン)は、「ゼノベ社は、蓄電技術の新たな活用実績をエネルギー分野、鉄道分野にもたらします。日立ABBパワーグリッド社との提携は、運用とコストにおける効率化を実現するとともに、英国の鉄道システムに環境面でのメリットをもたらすことができます。当社は、蓄電システムを運用することで、新たな投資をもたらし、鉄道の電化をサポートします。」と述べています。
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。
以上