このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2020年5月18日
本リリースの内容は、イタリアにおいて5月15日(金)に発表したものです。
日本では5月18日(月)に配信しました。
納入する車両のイメージ
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レール(イタリア)社(会長:モーリッツィオ マンフェロット)は、このたび、イタリア共和国(以下、イタリア)の鉄道運営会社であるGruppo Torinese Trasporti(グルッポ・トリネーゼ・トラスポルティ)(以下、GTT社)と、同社の新型車両として70編成のトラムを供給する包括契約を締結しました。本包括契約に基づき、第一弾として、30編成のトラムを約63.4百万ユーロ(約73億円)で供給する契約を締結しました。
今回日立レール(イタリア)社が供給する新型トラムは、イタリアの大都市における鉄道輸送システムを強化するための施策の一つとして、イタリア北部のトリノ市内を走行する予定です。GTT社が運営する新型のバス車両と同様に、トリノ市のカラーである黄色と青色のデザインとなっており、2021年の秋よりGTT社への納入が開始されます。
新型トラム1編成の全長は28メートルで現行車両よりも短くなっていますが、設備配置が最適化されているため、最大乗車人数218人と、現行車両に比べて高い収容能力を誇ります。また、身体の不自由な乗客が乗り降りしやすく、2台分の車いす専用スペースを備えています。車両の空調システムは、外部との空気循環を確実に行い、乗客の健康のための高い安全基準を有しており、さらに、大きな窓を備え、屋根側面を透明にすることで、車両内部の明るさを向上させ、外部の視認性を高めるなど、乗客に対してより快適な乗車環境を提供します。
我々はこれまで、トリノの未来のために公共交通機関を最優先に考えてきました。GTT社との4年間に及ぶ協業と、都市の根幹を支えるサービスに向けた投資を経て、日立が製造するトラムによって、私たちは新たな一歩を踏み出しました。この非常事態において今回の契約は、これまで以上に安全で持続可能な移動サービスを実現し、私たちの社会全体の発展に向けた重要な案件です。
今回の契約は、この複雑な状況において、我々が都市の再稼働のために重要な役割を求められている中で、明るい未来に向けた非常に素晴らしい案件です。公共交通網の基盤であるトラムのサービスを、乗客にとって、より近代的で効率的で、魅力的なサービスにするために不可欠な要素であり、より快適なサービスへの発展と、自家用車の利用減少に貢献します。
トリノ市においてトラムは、環境にやさしく便利な移動手段です。今回我々が提供する車両は、当社がイタリアで開発した新しいプラットフォームを使用しており、従来のトラムを進化させたものであると同時に、新しい技術により、安全性、持続可能性、快適性の面において、これまで以上に高い性能を兼ね備えています。
日立は、OT(Operational Technology)、IT(Information Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2018年度の連結売上収益は9兆4,806億円、2019年3月末時点の連結従業員数は約296,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
以上