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2019年10月24日
(本リリースの内容は、イタリアにおいて10月23日(水)に発表したものです。
日本では10月24日(木)に配信しました。)
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レールSTS社(CEO:アンドリュー・バー)は、このたびアラブ首長国連邦(以下、UAE)の鉄道路線の開発・運営を担うEtihad Rail(以下、エティハドレール社)より、同社が開発を指揮する、エティハドレールプロジェクトステージ2向けの信号システム一式を約16億UAEディルハム(約473億円)で受注しました。
エティハドレールプロジェクトは、約1,200kmにわたりUAEの主要地域と近隣のGCC*諸国を結ぶ計画です。今回、日立レールSTS社が信号システムを提供するステージ2は、UAEの東に位置する Fujairah(フジャイラ)とサウジアラビア王国との西側の国境を結ぶ、全長約605kmにおよぶ貨物路線で、UAEにおける年間700万トンの貨物輸送能力が年間5,000万トン以上に増強される計画です。今回の受注において、日立レールSTS社は、最先端の欧州統一列車制御システムであるETCS(European Train Control System)レベル2に対応した信号システムや通信システム、給電システムを提供します。
ETCSに対応したシステムにより、列車は路線沿いの機器とワイヤレスで接続され、列車の運転手はリアルタイムでどのように列車を運行すべきかを把握することができ、従来型の信号機が不要となります。本システムのネットワークにより、通信システムと、Faya(ファヤ)とMirfa(ミルファ)の最新のコントロールセンターを連携させることで、最大限の安全性と効率性の実現を24時間体制でサポートします。また、コントロールセンターは常時列車の位置を特定でき、走行速度を制御し、必要に応じて列車を停止させることもできます。
なお、日立レールSTS社は、2016年より運行を開始しているUAEのShah(シャー)およびHabshan(ハブシャン)とRuwais(ルワイス)港の264kmを結ぶ同プロジェクトのステージ1向けにも、信号システムを提供しています。
エティハドレールは、UAEの各首長国を結ぶために、最新の技術と最高の国際基準に基づいて運営されます。港湾、製造および生産拠点と人口密集地を結び、貨物輸送や物流を強化することで、経済的および社会的発展に貢献します。
我々は、この最先端の鉄道プロジェクトをエティハドレール社より委託され、UAEの多様化された持続可能な経済の発展に貢献できることを誇りに思います。全体計画約1,200kmにおよぶプロジェクトに引き続き貢献できるよう努めます。
日立は、OT(Operational Technology)、IT(Information Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2018年度の連結売上収益は9兆4,806億円、2019年3月末時点の連結従業員数は約296,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
以上