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Hitachi

企業情報ニュースリリース

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2019年10月8日
株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム

人流予測型エレベーター運行管理システム「FI-700」を開発

AIによるエレベーター利用人数の予測と、ビル設備とのデータ連携により
ビル内の快適な移動を実現

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)と、株式会社日立ビルシステム(取締役社長:関 秀明)は、このたび、複数台のエレベーターの効率的な運行を実現する人流予測型エレベーター運行管理システム「FI-700」を開発しました。本システムは、AIの活用により、過去の膨大な運行データからエレベーターの利用人数(人流)を予測することで、昼食時などの混雑時の平均待ち時間を従来比*1で最大20%低減*2します。さらに、監視カメラなどのビル設備とのデータ連携が可能で、お客さまとの協創により、ビル内移動のイノベーション創出をめざします。今後、詳細仕様の開発を進め、2020年4月に国内外で販売を開始する予定です。

  大規模な複合ビルなどでは、複数のエレベーターを効率よく配車するための運行管理システムが必要となります。日立は、1972年に業界初の即時予約システムを導入して以来、業界をリードして、制御アルゴリズムの高度化を図り、高性能な運行管理システムを提供してきました。

  「FI-700」は、一人ひとりの無意識の行動に寄り添った、快適な移動環境を提供することをめざして開発した、次世代のエレベーター運行管理システムです。各時間における各階でのエレベーターの呼びの発生タイミング、乗降者数をはじめとする過去の膨大な運行データをAIで解析し、各階でのエレベーターの利用人数を予測することで、混雑が予想される階に集中的に配車するなど、効率的な運行を実現します。また、朝の出社時間帯などに利用者が集中するエントランス階で自動的にエレベーターの呼びを登録する「自動登録運転」や、かご内カメラの映像から満員に近いと判断されるエレベーターは途中階で呼びが登録されても通過させる「満員時通過運転」など、ビルの利用者に快適な移動環境を提供する多様な運転モードを用意したほか、従来比*1で2倍となる最大16台のエレベーターの制御を可能にしたことで、ビルごとに異なるニーズに対応します。さらに、ビル設備とのデータ連携機能により、監視カメラによる人数データを活用し、より快適なビル内移動を実現するなど、ビルの高付加価値化に貢献します。

  日立と日立ビルシステムは、今後も、AIや IoTをはじめとする最先端のデジタル技術を、製品・サービスの開発に幅広く活用し、安全・安心・快適な昇降機や、都市空間におけるお客さまのさまざまな課題解決に貢献するサービスをグローバルに提供し、持続可能な社会の実現に貢献します。

*1
2005年9月発売の将来予測知能群管理エレベーターシステム「FI-600」との比較。
*2
15階床の建物で分速150mのエレベーター6台の運行管理を行う条件において。

日立製作所について

  日立は、OT(Operational Technology)、IT(Information Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2018年度の連結売上収益は9兆4,806億円、2019年3月末時点の連結従業員数は約296,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。

Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYOでの紹介について

本製品は、日立が2019年10月17日(木)〜18日(金)に、東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYO」において、ご紹介します。

お問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム カスタマーサポートセンター
TEL : 0120-7838-99(フリーダイヤル)

以上

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