ニュースリリース

日立の鉄道信号保安システムが
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の
供給者資格認定制度AEO資格を取得

AEO資格認定書 授与の様子

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭／以下、日立)は、このたび、オーストラリア連邦(以下、オーストラリア)、ニューサウスウェールズ州運輸局(Transport for New South Wales／以下、TfNSW)における運輸資産供給者資格認定制度であるAuthorised Engineering Organisation(以下、AEO)資格を、車両側および地上側で構成する信号保安システム(信号保安装置・自動列車停止装置)の製品分野で、取得しました。
  日立は、今後も、高品質・高信頼の鉄道システムソリューションを提供することで、オーストラリアの鉄道システムの発展に貢献していきます。

  信号システムなどの鉄道製品は、製品自体の技術優位性のみならず、製品ライフサイクル全般を通してお客さまの要求を満たすことが求められます。そのため、要求管理や製品安全管理などを含む製品エンジニアリングマネジメントプロセス*1の実践が重要視されています。オーストラリア・ニューサウスウェールズ州では、運輸資産規格を統括する機関であるTfNSW Asset Standards Authority(以下、ASA)のもと、同州に鉄道製品およびサービスを納入するには、成熟した製品エンジニアリングマネジメントプロセスを有し、かつ実践している組織であることを示すAEO資格の取得が推奨されています。

  AEO資格を取得するための要件が規定されたAEO要求書では、ISO55001(Asset Management)*2、ISO15288*3など国際標準規格を参照したASA規格書に基づき、製品エンジニアリングマネジメントプロセスなど、お客さまの要求を満たす製品およびサービスを納入するために必要なプロセスに関する要求事項が規定されています。今回、ASAによる査定の結果、日立の提供している信号保安システムが、AEO要求書が定めている要求事項を満たしていることが認められ、AEO資格の受領に至りました。

  日立はこれまで、車両用駆動システムや振子制御装置など、オーストラリアに高品質・高信頼の鉄道システムソリューションを提供してきました。今後も、オーストラリアでの鉄道システム事業をさらに拡大していきます。

*1:

要求管理、製品安全管理、製品可用性/アベイラビリティ/保全性管理、能力管理、構成管理、資源管理など、お客さまが満足、安心した製品を実現するために必要なプロセス。

*2:

ISO 55001 Asset management - Management systems - Requirements

*3:

ISO/IEC/IEEE 15288 Systems and software engineering - System life cycle processes

以上