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企業情報ニュースリリース

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2017年10月2日

幸福感を計測するスマートフォン向けの技術を開発

産業・地域・国の規模で幸福度向上をめざす新コンセプト「ハピネスプラネット」を始動

[画像](左)図1 「ハピネスプラネット」コンセプトイメージ、(右)図2 スマートフォンでの幸福感計測イメージ

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、スマートフォンに内蔵されている加速度センサーのデータを活用し、組織の幸福感(組織活性度)を計測する技術を開発しました。本技術により、今後より多くのユーザーを対象とした幸福感の計測が可能となります。また日立は、組織の幸福感を高める各人の工夫が、産業・地域・国の規模で共有・活用されることで、全体の幸福感が向上し、個人にも還元されるようになるサイクル・仕組み作りをめざすコンセプトとして「Happiness Planet (ハピネスプラネット)」を始動します。今後、本技術を活用した実証実験や技術開発を通じて、「ハピネスプラネット」の実現および普及を図っていきます。

  日立は、人や組織の活性度、幸福感と生産性の関係に着目し、人工知能「Hitachi AI Technology/H」と専用の名札型ウエアラブルセンサー(以下、名札型センサー)を活用して幸福感を計測・分析する技術を2015年に開発しました。既に20社を超える組織に幸福感の計測・向上を支援するサービスを提供*1する一方で、人工知能(AI)がスマートフォンアプリケーションを通じて働き方をアドバイスする実証実験を行う*2など、さらなる研究と試行を続けてきました。

  今回、新コンセプト「ハピネスプラネット」の実現および普及に向け、スマートフォンに内蔵されている加速度センサーを用いて、身体運動のデータによる幸福感を計測する技術を開発しました。スマートフォン内蔵のセンサーは、性能や仕様が名札型センサーと異なるだけでなく、電話やメールなどで利用されている間は正常な計測ができないなどの課題がありました。これを解決するため、スマートフォンと名札型センサーの両方で計測を行い、その関係性をAIに学習させることで、スマートフォンで得られたデータを補正する技術を開発しました。本技術を適用することで、スマートフォンのみを着用することで(図2)幸福感の計測が可能となりました。

  本技術は、多くのユーザーを対象に、簡易的に組織の幸福感を計測するサービスとしての提供をめざします。さらに本格的に組織の分析や組織活性度の向上支援を希望されるお客さまには、従来のサービスを提供し、名札型センサーを用いた対面コミュニケーションや時間の使い方の可視化、組織活性度を高める働き方のアドバイスの提示などを行います。

  今後日立は、本技術を活用した実証実験および技術開発をさらに進めて事業化することにより、現在提供している組織活性化支援サービスとともに提供していくことで、産業・地域・国の規模で幸福度向上をめざす新コンセプト「ハピネスプラネット」の実現および普及をめざします。

  なお、10月3日(火)〜6日(金)に幕張メッセで開催される「CEATEC Japan 2017」の日立ブースにて「ハピネスプラネット」のコンセプトを展示予定のほか、2018年1月から実施予定の実証実験への参加募集を行います。

*1
Hitachi AI Technology/組織活性化支援サービス
http://www.hitachi.co.jp/products/it/bigdata/service/happiness/index.html
*2
2017年6月26日ニュースリリース「AIの働き方アドバイスが職場の幸福感向上に寄与」
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/06/0626.html

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 研究開発グループ 研究管理部 [担当:小平、安井]
〒185-8601 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地
電話 : 042-323-1111(代表)

以上

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