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2017年9月28日
対話コンテンツの拡充工数を10分の1に低減
図1:成長の過程
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、ヒューマノイドロボット「EMIEW(エミュー)3」*1の接客・案内サービスでの活用を想定し、対応できなかった質問を職員に確認して自発的に日々成長する音声対話AI技術を開発しました。本技術により、専門知識を持たない職員でも、「EMIEW3」からの質問に回答するだけで、対話コンテンツを拡充することが可能になり、そのための工数を約10分の1*2に削減できることを確認しました。また、これにより、「EMIEW3」はより早く、日々変わる製品や施設に関する情報を学習するとともに、質問者の意図をより正確に理解し、回答できるようになります。日立は、本技術を活用することで、より高品質な音声対話ソリューションの提供をめざします。
近年、窓口を持つ企業での人手不足を背景に、ロボットを通した音声対話サービスの高度化が期待されています。日立は、これまで「EMIEW3」の接客・案内などのサービス実証実験を実施してきました*3が、お客さまの質問の「言い方」が多岐にわたり、意図を正しく理解できず、質問に答えられない場合もありました。
従来、このような課題に対しては、サービス開始後もシステム管理者が継続的にログ分析を行い、答えられなかった質問に対して定期的に対話コンテンツを拡充する工数が発生していました。
そこで、日立は、サービス開始後のコンテンツ拡充を効率化することが重要と考え、「EMIEW3」が自発的に、答えられなかった質問を見つけ、原因を明らかにし、不明点を職員に確認することで、日々成長する音声対話AI技術を開発しました。開発した技術は、以下の2つで構成されています。
本技術により、システム管理者によるログ分析が不要となり、業務知識を持つ職員がサービスの現場で「EMIEW3」の質問に答えるだけで、対話コンテンツを日々拡充することが可能となります。
日立は、本技術を活用することで、窓口を持つ事業者などに、より正確に回答する音声対話ソリューションを提供することをめざします。なお、「EMIEW3」に本技術を組み合わせた展示をHitachi Social Innovation Forum 2017 TOKYOにて実施するとともに、「Haneda Robotics Lab」*4と共同で羽田空港における実証実験を実施します。
図2:本技術の概要
株式会社日立製作所 研究開発グループ 技術統括センタ [担当:阿部、藤原]
〒244-0817 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地
電話 : 050-3135-3409 (直通)
以上