ニュースリリース

エネ・シード北九州風力発電所向け日立2MW風力発電システム2基が竣工

「エネ・シード北九州風力発電所」

  日立キャピタル株式会社(執行役社長:川部 誠治／以下、日立キャピタル)と株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭／以下、日立)は、西部ガス株式会社(代表取締役社長:酒見 俊夫／以下、西部ガス)と福岡県北九州市において共同で進めてきた風力発電事業に関し、2MWダウンウィンド型風力発電システムの建設が完了し、本日竣工式を実施しました。
  今回竣工したエネ・シード北九州風力発電所は、日立キャピタルと日立の共同出資会社である日立ウィンドパワー株式会社と、西部ガスの子会社であるエネ・シード株式会社との共同事業会社であるエネ・シードウィンド株式会社が、西部ガス北九州工場の跡地に建設を進めてきたもので、日立製の2MWダウンウィンド型風力発電システム「HTW2.0-86」2基が設置されました。本発電所は、日立キャピタルがファイナンス協力を、日立が風力発電システムの系統連系協議、建設、保守･メンテナンスなどを一括してソリューションとして提供しており、今後、20年間にわたり、年間一般家庭約2,500世帯分の消費電力量に相当する電力を供給します。なお、発電した電力は、固定価格買取制度により九州電力に売電します。

  日本では、低炭素社会の実現をめざした再生可能エネルギーの固定価格買取制度が2012年7月より導入され、風力発電所の建設が進んでいます。また、2016年4月の電力小売全面自由化を受け、電力事業分野への新規参入や事業拡大を計画する企業が相次いでいます。こうした市場環境の中、風力発電分野においては、風況のよい建設可能な立地が減少しており、風力が比較的弱い場所でも発電量が確保できる風力発電システムのニーズが高まっています。また、多数の風力発電事業者の参入により、系統連系協議や売電契約、ファイナンス組成なども含めたトータルソリューションの提案が求められています。このようなニーズにこたえ、日立キャピタルの金融サービスと日立の風力発電システムを組み合わせたエネルギーソリューションを提供しています。

  今般、本ソリューションと西部ガスのエネルギー供給事業者としての実績を融合させて、新たにエネ・シード北九州風力発電所を建設しました。本発電所は、日立キャピタルと日立と西部ガスが、2015年に合意した戦略的提携に基づく共同風力発電事業の第一号案件であり、西部ガスによる風力発電事業への取り組みは初めてとなります。

  日立キャピタルは、日立の高性能で信頼性の高い風力発電システムにリースや保険などを組み合わせて一括で提供しているほか、日立と共同出資により設立した日立ウィンドパワーを通じて、発電所の運営や売電契約、系統連系協議、ファイナンス組成などを網羅したソリューションの提供などをめざしています。現在、日立ウィンドパワーでは、低風速域および高風速域に対応した2MW級風力発電システム2基のほか、洋上風力発電所向け5MW級風力発電システム1基の商用運転を行っています。

  日立は、ローターをナセルの風下側に配置する独自のダウンウィンド型を特長とし、台風など厳しい日本の気候に適応した風力発電システムで、これまで国内240基以上の受注実績を有しており、その信頼性や経済性は高く評価されています。丘陵および山岳地域には2MW級、洋上には5MW級のダウンウィンド型風車を、また主に海岸に近い平坦地にはより発電量が大きく輸送や現地据付の効率化が図れる2.5MW級アップウィンド型風車を、設置場所やお客さまのニーズに合わせて提案します。

  日立キャピタルと日立は、今後も拡大が見込まれる風力発電分野において、ファイナンスからEPC、運営・保守までを網羅したソリューションの一括提供を通じて、低炭素社会の実現に貢献していきます。

エネ・シードウィンド株式会社概要

エネ・シード北九州風力発電所概要

日立ウィンドパワー株式会社概要

お問い合せ先

日立ウィンドパワー株式会社

[担当:鈴木、竹澤]
〒105-0003 東京都港区西新橋一丁目3番1号
電話 : 03-3503-7280(直通)

株式会社日立製作所 電力ビジネスユニット

新エネルギーソリューション事業部 風力発電推進部 [担当:山田]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
電話 : 050-3085-6874(直通)

以上