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2016年10月27日
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、サイバー攻撃による制御システムや情報システムへの不正侵入リスクを無くす「一方向中継セキュリティソリューション」を開発し、2016年10月31日から提供を開始します。本ソリューションは、外部ネットワークとの接続ポイントにおけるデータの流れを、双方向ではなく物理的に一方向へと制御するものです。これにより、外部からの不正進入を排除することができるため、サイバー攻撃などによる情報漏えいや制御システムの不正操作による重大事故の発生といったリスクを無くすことが可能となります。
日立は本ソリューションを、電力や交通といった社会インフラ分野をはじめ、官公庁・自治体、大学や医療機関、研究機関、金融、製造・流通、通信事業者など、さまざまな分野に提供していきます。
IoTの進展に伴い、情報システムだけでなく制御システムでも外部ネットワークとの接続が増えるなか、サイバー攻撃による情報漏えいや制御システムの不正操作といった脅威が今後ますます増加すると見込まれています。従来、システムのセキュリティを確保するために、不正アクセスを防ぐファイアウォール装置を導入することが一般的でした。しかし、サイバー攻撃が巧妙化、高度化していることから、物理的にアクセスを遮断する一方向通信を導入する必要性が高まっています。
日立はこれまで、電力や交通など社会インフラ分野の制御システム向けに、日立独自のネットワークプロトコルに対応した一方向中継装置「NX Oneway-Bridge」を個別に提供してきました。
今回、インターネットにおける標準的な通信プロトコルTCP/IPやファイル転送プロトコルFTPへの対応をはじめ、管理者用にWebブラウザベースのファイル転送や異常通信時のリカバリー対応などを実現するゲートウェイ装置を新たに開発しました。これらをセットにして、制御システムや情報システムへの不正侵入リスクを無くす「一方向中継セキュリティソリューション」として提供します。
日立は、今回開発した「一方向中継セキュリティソリューション」の機能拡充を今後も続けるほか、安全・安心な情報社会の実現に向け、さまざまな機器やソリューションの開発・提供に取り組んでいきます。
なお、本システムは、日立が2016年10月27日(木)〜28日(金)に、東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2016 TOKYO」において、紹介します。
一方向中継装置「NX Oneway-Bridge」により、物理的な一方向通信を実現します。今回、TCP/IPやFTPといった情報システムのネットワークプロトコルに対応したことにより、制御システムが稼働する社会インフラ分野だけでなく、さまざまな分野の情報システムにおいても適用可能です。
Webブラウザで操作するファイル転送機能により、システムの環境構築後に、管理者は特別なユーザープログラムを使用することなく、ファイルの転送処理が可能となります。また、一方向通信のため、システム側で検出が不可能となるパケット抜けなどの通信異常が発生した場合でも、ゲートウェイ装置(受信側)で検知してメールで管理者へ通知するため、リカバリーなどの対応が可能です。
ソリューション名 | 価格 | 提供開始時期 |
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一方向中継セキュリティソリューション | 個別見積 | 2016年10月31日 |
株式会社日立製作所 社会イノベーション事業推進本部
サービス統括本部 セキュリティ事業推進本部
以上