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企業情報ニュースリリース

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2016年8月2日

クラウド環境におけるデータ運用管理の効率化に向け
ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform ファミリー」を強化

ITインフラの運用自動化や性能監視・分析を行うソフトウェア2製品を同時に販売開始

[画像]Hitachi Virtual Storage Platform G400, G600, G800
Hitachi Virtual Storage Platform G400, G600, G800

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、クラウド環境におけるデータ運用管理の効率化に向け、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP) ファミリー」を強化します。具体的には、クラウドと連携しファイルデータ*1の効率的な管理を実現する「NASモジュール」を、ミッドレンジモデル3機種「VSP G400」「VSP G600」「VSP G800」に搭載可能なオプションとして製品化するとともに、ITインフラの運用自動化や性能監視・分析を行うソフトウェア2製品を開発し、8月2日から販売開始します。

*1
ファイルデータ:データを分割せず、そのまま利用できる状態でファイルとして管理するデータ(非構造化データ)。電子メールや画像、音声、センサー/ログデータなど。

  近年、IoT(Internet of Things)技術の活用に向けた取り組みが活発化しており、各種センサーや企業内のITシステムなど、多種多様なデータの収集、蓄積、分析、活用を行うためのIoTシステム基盤として、さまざまなシステム間の連携を可能にするクラウド環境の重要性が高まっています。クラウド環境を構成するITインフラは、ビジネスの成長や変化に合わせ柔軟かつ迅速に拡張していくことが求められますが、機器構成の変更や運用の見直しなど運用管理が複雑化し、作業工数やコストの増大が課題となっています。

  今回開発した「NASモジュール」は、「VSP ファミリー」にファイルデータの管理機能を付加し、ユニファイドストレージとしてブロックデータ*2やファイルデータなど多様な形式のデータを一元的・効率的に取り扱うことを可能とするものです。従来、多様な形式のデータを取り扱うためには、ブロックデータ管理用ストレージとして「VSP ファミリー」を、ファイルデータ管理用ストレージとして「Hitachi NAS Platform(以下、HNAS)」をそれぞれ導入し、組み合わせる必要がありましたが、「NASモジュール」を活用することで、種類の異なる多様なデータを1台の装置で統合的に管理することが可能となります。「VSP ファミリー」の高い性能、信頼性を維持しつつ、省スペース、省電力を実現し、データ管理にかかるコストを削減します。また、利用頻度や機密性が低いファイルデータをクラウドに自動で保管する「自動マイグレーション機能」も備えており、データ保管にかかるコストを最適化できます。

*2
ブロックデータ:ある一定の大きさに分割し管理されるデータ(構造化データ)。企業などの基幹業務やデータベースシステムの多くは本形式でデータを管理。

  また、ソフトウェア製品として、ITインフラの運用自動化や性能監視・分析を行う「Hitachi Automation Director(以下、HAD)」と、「Hitachi Infrastructure Analytics Advisor(以下、HIAA)」を販売開始します。クラウド環境などの運用における仮想環境構築や、ボリューム割り当てによる容量増設など、構成変更にかかる作業を自動化する「HAD」と、システムの構成情報や性能状況を自動で収集・可視化し、性能監視や分析を容易にする「HIAA」により、システム運用における構築、監視、分析・対処の各フェーズを支援し、運用コストを低減します。

  日立は今後も、IoTプラットフォーム「Lumada」を支えるストレージ製品として、「VSP ファミリー」の開発、強化を推進していきます。

今回販売開始する製品の概要

1.ファイルデータ管理機能を追加する「NASモジュール」により、データ保管コストを削減

  「VSP G400」「VSP G600」「VSP G800」にファイルデータ管理機能を追加し、ユニファイドストレージとして多様な形式のデータを一元的に取り扱うことを可能とする「NASモジュール」により、「VSP ファミリー」の高い性能、信頼性を維持しつつ、省スペース・省電力を実現します。具体的には、従来モデルと比べ、ラックに占めるスペースを約50%*3、消費電力を約25%削減*3可能です。また、Hitachi Cloud、Amazon Web Services、Microsoft Azureと連携できる「自動マイグレーション機能」により、顧客データなどの機密性の高いデータはストレージ装置内で、機密性の低いデータはクラウドでといった、利用頻度や機密性に応じた保管先の使い分けを可能とします。さらに、同一のデータブロックを見つけ出して1つの共有ブロックに置き換える重複排除機能も備え、ファイルデータの保管コストを削減します。

*3
従来の「VSP G800」+「HNAS 4080」構成と、今回可能となった「VSP G800」+「NASモジュール」構成において、SAS HDD 300GBを4台搭載した場合に占めるスペース、ならびに消費電力を比較。

2.ITインフラの運用作業を自動化する「HAD」により、運用コストを削減

  クラウド環境などにおける仮想環境構築や、ボリューム割り当てによる容量増設など、構成変更にかかる運用作業を自動化する「HAD」により、運用コストを削減します。例えば、必要容量やバックアップ先の指定など最小限の要件を入力するだけで、ストレージ内の負荷状況を考慮し最適なボリュームを自動で用意するとともに、VMware®やOracleなどのアプリケーションとの接続設定なども自動で実行します。「HAD」導入により、例えばストレージ間のバックアップ環境の構築にかかる操作数を約90%削減*4できます。

*4
日立内環境で比較・検証。

3.ITインフラの構成情報や性能状況を収集・可視化する「HIAA」により、容易な性能監視・分析を実現

  ITインフラの構成情報や性能状況を自動的に収集・可視化する「HIAA」により、性能監視・分析を容易にします。あわせて、システム変更履歴や負荷傾向も管理し、通常の傾向と異なる負荷検出時や性能問題の発生時には、変更履歴と負荷傾向の相関分析により、迅速な性能ボトルネックの特定を支援します。ストレージについては、ボリューム単位でのきめ細かい性能・監視分析が可能です。

価格と出荷時期(日本国内)

名称概要価格(税抜)出荷時期
Hitachi Virtual Storage
Platform G400
(NASモジュール搭載時)
システム構成
  • キャッシュ:128GiB
  • NASモジュール
  • ストレージ基本ソフトウェア
  • システム物理容量:約1.2TB〜
14,350,000円〜2016年
10月3日
Hitachi Virtual Storage
Platform G600
(NASモジュール搭載時)
システム構成
  • キャッシュ:256GiB
  • NASモジュール
  • ストレージ基本ソフトウェア
  • システム物理容量:約1.2TB〜
27,510,000円〜
Hitachi Virtual Storage
Platform G800
(NASモジュール搭載時)
システム構成
  • キャッシュ:256GiB
  • NASモジュール
  • ストレージ基本ソフトウェア
  • システム物理容量:約1.2TB〜
46,784,000円〜
Hitachi Automation Director ITインフラ運用自動化ソフトウェア 24,000円/月〜*52016年
8月2日
Hitachi Infrastructure Analytics Advisor ITインフラ性能分析ソフトウェア 18,000円/月〜*5
*5
1年間のプログラム使用権と1年間のサポートサービスをセットにしたサブスクリプション・ライセンス

関連情報

他社商標注記

  • Amazon Web Servicesは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
  • MicrosoftおよびAzureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 ICT事業統括本部 ITプロダクツ統括本部

以上

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