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2016年7月26日
省スペース化と輸送・据付作業の効率化を実現、通信機能の拡充によりIoTにも対応
高圧ダイレクトインバーター「HIVECTOL-HVI-E2」
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、工場やプラントの省エネおよび生産性・品質向上に貢献する高圧ダイレクトインバーター「HIVECTOL-HVI」のラインアップに、業界最小サイズ*1を実現した「HIVECTOL-HVI-E2」シリーズを追加し、10月1日から販売を開始します。
本製品は、オールインワン構成*2などでサイズを小さく、軽くしたことにより、設置スペースの自由度向上を実現するとともに、輸送・据付・保守作業の効率化が図れます。また、データ収集・通信機能を備えることにより、IoTにも対応しています。
日立は、本製品を化学、鉄鋼、セメント、水処理プラントなど、国内外の幅広い分野向けに拡販していきます。
インバーターは、モーターの回転数を需要に応じて制御する装置で、ファンやポンプなどの消費電力を削減できます。近年、省エネニーズの高まりにより、各種プラントで使用されるファンやポンプなどを、インバーターを介して効率的に駆動させる動きが進んでいます。
こうした中、主に2,000kW以下の中小型の高圧モーターに設置されるインバーターは、鉄鋼業や化学工業などのプラントを中心に特に高い需要があります。一方で、設置スペースの制約や輸送・据付・保守作業の効率化が課題となっており、設備の効率運転や、IoT対応のニーズも高まってきています。
このようなニーズに対応するため、高圧インバーター「HIVECTOL-HVI-E2」シリーズは、最適な部品実装技術と冷却設計技術により、従来機種と比較して据付面積を約30%削減*3し、業界最小サイズを実現しました。これにより、制約のあるスペースでの設置が可能となります。また、オールインワン構成としたことで、装置を解体せずに運搬することが可能となり、搬入・据付作業を大幅に効率化できます。さらに、設備の稼働データの収集・通信機能により、IoTにも対応しています。なお、インバーターを構成するユニットを小さくしたことなどにより、メンテナンス性も向上させました。
日立は、産業機器事業のグローバル競争力を強化するとともに、デジタル技術でつながるプロダクトの拡充に注力しています。今回販売を開始する高圧ダイレクトインバーター「HIVECTOL-HVI-E2」シリーズは、日立が約80年にわたりドライブシステムを手がけてきた豊富な実績と先進のモーター制御技術を生かして開発・製品化したもので、日立は本製品の拡販を通じて、産業分野における省エネに貢献していきます。
項目 | 仕様 |
---|---|
出力電圧(kV) | 2.4kV, 3.3kV, 4.16kV, 6.6kV |
インバーター出力容量(kVA) |
130 - 920kVA (2.4kV機) 180 - 1,260kVA (3.3kV機) 230 - 1,590kVA (4.16kV機) 360 - 2,530kVA (6.6kV機) |
サイズ(主力機種、W×D×H) *9 |
1,500 × 1,200 × 1,900mm (3.3kV, 420kVA) 2,200 × 1,200 × 1,900mm (6.6kV, 840kVA) |
株式会社日立製作所 インダストリアルプロダクツビジネスユニット 電機システム事業部
ドライブシステム部 [担当:村上]
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3番地 AKSビル
電話 : 03-3258-1111
以上