このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2016年6月15日
先進の設備と技術で今後も地域医療に貢献
日立総合病院本館棟 外観
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、日立総合病院(院長:奥村 稔)の本館棟が完成し、6月20日(月)から、順次運用を開始することをお知らせします。
日立総合病院は、茨城県北部地域の中核病院として、地域医療の一翼を担っています。日立は、茨城県北部地域における医療体制を強化するために、2010年、日立創業100周年記念事業の一環として、茨城県北部地域では初となる救命救急センターの建設を決定し、2012年10月から運用を開始しました。そのような中、2011年に発生した東日本大震災により本館棟などの建屋に大きな影響を受けたことから、入院治療や外来診療などの病院機能の復旧・改善・強化を図るため、2012年4月に、本館棟および診療棟の建て替えを決定しました。診療棟は、2013年5月に完成・運用を開始しており、このたびの本館棟の完成をもって、計画していた日立総合病院の更新はすべて完了となります。
本館棟は、鉄筋コンクリート地下1階、地上11階建てで、308床の入院病棟や茨城県北部地域で初の「ハイブリッド手術室」(手術室内にカテーテル治療機能を併せ持つ最先端医療空間)が設置されます。日立総合病院は、急性期医療を中心として、救急医療、災害医療、がんを含む高度専門医療など、将来の医療動向、疾病構造を見据えた先進的な病院づくりをめざし、茨城県北部地域の地域医療支援病院として、より一層充実した医療を総合的に提供していきます。
なお、6月20日(月)には、本館棟玄関(新設駐車場を含む)、本館棟1階部分(総合受付、会計など)の運用を開始予定で、その他の本館棟の機能は既存棟からの機能移転等を経て、順次、運用を開始していく計画です。
本館棟の特長は、以下の通りです。
病院玄関と受付・会計機能を集約し、外来エリアと直結したレイアウトとしたことで院内の動線など来院時の利便性が向上します。また、病院玄関前には、バス停やタクシー乗り場を含む送迎用ロータリーの整備に加え、駐車場を増設(80台分)することで、駐車場の待ち時間の短縮、病院前の市道の渋滞緩和を図ります。
東日本大震災により減少した病床の回復・確保を図るとともに、個室の増床など入院治療機能の充実をめざします。また、将来的には「緩和ケア病棟」の整備も進め、主にがんの痛みや吐き気、食欲不振、不眠、息苦しさ、心の辛さなどが少しでも緩和されるように支援していきます。
本館棟の屋上にヘリポートを設置し、2012年10月から運用を開始している救命救急センターと の連携を行うことで、さらなる救命率の向上に努めます。
ハイブリッド手術は、手術治療とカテーテル治療の双方の強みを発揮できる安全かつ確実な次世代手術治療であり、今回新設したハイブリッド手術室は、手術室内にカテーテル治療機能を併せ持つ最先端の医療空間です。
同センターの機能は、人工透析、腎臓内科、代謝内分泌内科、生活習慣病の診療*を主とする内科となります。専門的な指導を提供できる医療チーム「腎臓病・生活習慣病サポートチーム」の介入によって、投薬治療だけでなく、食事・運動療法も取り入れ、病気の進行抑制や合併症予防などの治療を行います。また、透析ベッドを45台に拡張し、さらに充実した腎臓診療をめざしていきます。
面積 | 建築: 約3,550m2 延床: 約27,000m2 | |
構造 | 鉄筋コンクリート(免震構造)、地下1階・地上11階+ヘリポート | |
各階層 | RF階 | ヘリポート |
5〜11階 | 病棟(308床) ※既存病棟を含め病院全体で503床 | |
4階 | 中央滅菌管理センター | |
3階 | 手術室、ペインクリニック | |
2階 | 検査エリア、患者図書室 | |
1階 | 総合案内・受付・会計、腎臓病・生活習慣病センター、カフェコーナー | |
B1階 | 厨房、物流管理 |
日立総合病院レイアウト図
以上