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企業情報ニュースリリース

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2016年5月27日

超高速エレベーターが分速1,200mの世界最高速を達成

中国・広州市の超高層複合ビルに本年秋に稼働

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原敏昭/以下、日立)は、中国・広州市の超高層複合ビル「広州周大福金融中心」向けに、分速1,200m(時速72km)の超高速エレベーターを受注し*1、2016年秋の稼働開始に向けて、据付、検査、調整作業を進めてきましたが、5月14日に行った分速1,200mの走行試験で、定格速度の分速1,200mで走行することを実証、確認しました。分速1,200mの速度は、エレベーターでは現在世界最高速度であり、今後、安全性・快適性をさらに検証しながら、最終調整作業を進めます。

世界最高速エレベーターの特長

(1)世界最高速 分速1,200mを実現する駆動・制御技術

  • 分速1,200mを実現する大出力と、薄型化を両立した永久磁石モーターを開発。
  • 高強度かつ軽量化した主ロープの活用により、巻上機の小型化を実現。
  • 昇降機用として世界最大級容量のインバーターを搭載した、省スペース制御盤を開発。

(2)超高速走行を支える安全性

  • 耐熱性に優れた制動材を採用したブレーキ装置を開発。
  • 上昇時と下降時*2で異なる定格速度に1台の調速機で対応し、安全確保と省スペース化を両立。

(3)長い昇降行程も安心して利用できる快適性

  • 高速走行においても快適な乗り心地を提供するため、振動を減衰させるアクティブガイドローラーを開発し、かごの上下、左右の4箇所に設置。
  • 気圧の変化に緩急をつける日立独自の気圧制御方式を開発し、耳閉感を緩和。

なお、上記の分速1,200mを実現した技術は、5月にスペインで開催されたエレベーターの国際会議「ELEVCON2016」において、最優秀技術賞(BEST TECHNICAL PAPER)に選ばれました。

*1
分速1,200mのエレベーターは2台納入。これを含め全95台のエレベーターを納入予定。
*2
下降時の定格速度は分速600m。

関連情報

[画像]広州周大福金融中心の外観(イメージ)
広州周大福金融中心の外観(イメージ)

広州周大福金融中心の概要

  広州周大福金融中心は中国・広州市内では最高層となるビルで(地上111階、地下5階、地上高530m)、オフィス、ホテルや住宅などから成る高級複合施設として2016年秋の竣工をめざして準備が進められています。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 ビルシステムビジネスユニット カスタマー・サポートセンター
TEL : 0120-50-8104 (フリーダイヤル)

以上

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