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企業情報ニュースリリース

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2016年5月10日

日立がIoTプラットフォーム「Lumada」の提供を開始

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、日立の幅広い事業領域で蓄積してきたOperational Technology(OT) *1とInformation Technology(IT)の融合により、Internet of Things(IoT)関連ソリューションの開発と容易なカスタマイズを可能とするIoTプラットフォーム「Lumada」(ルマーダ)の提供を開始しました。Lumadaは、データの統合、分析やシミュレーションから知見を得るソフトウェア技術などで構成されるオープンで汎用性の高いプラットフォームであり、事業領域ごとのIoT関連ソリューションを迅速に開発することができます。日立グループの横断的なIoT関連事業を担うHitachi Insight Groupが中心となりLumadaを活用することで、生産性や安全性の向上、プロセスの最適化、オペレーションコストの削減などお客様の課題の解決、さらには人々のQuality of Lifeの向上に貢献するデジタルソリューションを迅速に構築・提供します。また、日立は、Lumadaの活用により、IoT関連事業のエコシステムを構築していきます。

*1
Operational Technology: 産業機器やプラント、社会インフラ設備などの実際の運用に関わるノウハウや技術。

  近年、多くの産業分野において、プロセスの最適化や業務効率の向上により、サービスの質を高めるIoTやデジタル技術を活用したソリューションのニーズが拡大しています。一方、IoTやデジタル技術の活用においては、汎用性の高いシステムが求められており、データアナリティクスやシミュレーションを行うための深い知見が必要です。

  Lumadaは、日立が長年蓄積してきた信頼性の高いOTとITを融合したIoTプラットフォームです。オープンで汎用性の高いシステムで構成されているため、幅広い業種や利用目的において、他のプラットフォーム、システムと容易に連携させることができ、日立とお客様、そしてパートナーがともにソリューションを創り上げることが可能です。

451 Research IoTリサーチディレクター Christian Renaud氏のコメント

  「IoTプラットフォームがソリューションの構築と提供に重要な役割を果たすことについては、疑う余地はありません。IoTプラットフォームが市場に登場してからまだ日が浅いにも関わらず、既に多くの企業が参入しており、参入企業にとって差別化が難しい状況にあります。日立が有する広範かつ専門的なOTとITは、大規模なIoTソリューションを構築するうえで、ニーズに応える優位性をもたらすことでしょう。日立は、お客様に役立つ知見(Insight)を基に、お客様の価値を高めるサポートを迅速に提供することができると確信しています。」

  Lumadaの活用により、IoTソリューションの鍵となる機器や通信機能、アプリケーション、データの統合・管理・保管・最適化・処理・分析、人工知能、シミュレーションツール、ソリューション提示機能、企業向けサービスなどの基本要素を包括的に提供することが可能です。

  Lumadaが有する他のIoTプラットフォームと異なる特長は以下の3つです。

1. オープン(Open)

  Lumadaは、オープンで柔軟性の高い構造で設計されているため、エコシステムにおける日立の様々なパートナーの技術を容易に補完し、幅広い様々な業種向けのソリューションを構築することができます。オープンな設計により、日立のパートナーやグローバルシステムインテグレーター、そしてお客様との協創やオープンイノベーションによるソリューション開発を加速します。

2. 適応性(Adaptable)

  Lumadaは、より柔軟なアプローチでIoTソリューションの構築をサポートします。様々なパートナーの技術との連携が可能であると同時に、システムの増設や拡張が容易であることから、迅速にソリューションの開発を行うことが可能です。これにより、複数の産業にまたがってエコシステムを形成し、包括的なサポートを提供することができます。また、機器の予兆保守、都市データの交換、ヘルスケアデータの統合、インテリジェントな交通システム、オイル&ガス、再生可能エネルギーなど、さまざまな産業をサポートするソリューションコアで構成されます。Lumadaのユーザーは、利用目的に合わせて必要な構成要素のみを選ぶことが可能であり、これにより、ユーザーは、カスタマイズとソリューション構築のプロセスが容易にでき、早期な価値創造を実現します。

3. 高信頼(Verified)

  Lumadaは、信頼性が高く、既に実用化されているセキュリティやデジタル技術で構成されています。例えば、現在1,600を超えるお客様の環境下で利用され、先端的なデータの統合・可視化・分析ソフトウェアであるPentahoや、日立のさまざまな製品やソリューションで用いられているHitachi Streaming Data Platformなどが含まれています。また、Lumadaには、製造管理システムやアルゴリズムやコントローラーといった幅広い産業アプリケーションを支える日立の制御システムやデータマネジメント技術が備えられています。

  日立のIoT関連事業は、パブリックセーフティ、スマートシティ向け都市データ交換、再生可能エネルギー、インテリジェント交通システム、スマート農業、スマートファクトリー、水処理、ビルシステム、サステイナブルマイニングといった分野向けのサービスとソリューションで構成されます。

  Hitachi Insight Groupは、米国カリフォルニア州サンタクララに本拠地を置き、デジタルを活用したソリューションを通じた社会イノベーション事業の展開により、より賢く、安全・安心で効率的な社会づくりをサポートします。日立のIoT関連ソリューションとサービスにおける研究開発や市場開拓を担い、スマートシティ、スマートエナジー、スマートヘルスケア、スマートインダストリーの4つの注力分野において、お客様の課題解決に役立つ知見(Insight)を提供します。Hitachi Insight Groupの詳細については、本日同時発表したニュースリリース「IoT事業のグローバル展開を加速するHitachi Insight Group が始動」をご参照ください。

  日立は、5月10日〜12日に米国カリフォルニア州のサンタクララコンベンションセンターで開催される「Internet of Things World」においてパートナースポンサーとして協賛し、5月11日から開場される展示ホールブース番号310にて、6つのIoTソリューションとLumadaの展示を行います。

本リリースは、米国にて5月10日に配信された英文リリースの抄訳です。

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お問い合わせ先

株式会社日立製作所 サービス&プラットフォームビジネスユニット
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号(日立大森第二別館)

以上

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