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2016年1月19日
べクテル社、日揮とEPCコンソーシアム設立の最終合意に向けたMOUを締結
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、ホライズン・ ニュークリア・パワー社(以下、ホライズン社)が英国ウィルヴァ・ニューウィッドに原子力発電所を新設するプロジェクトにおける設計・調達・建設(EPC*1)に関して、英国に新会社「日立ニュークリア・エナジー・ヨーロッパ社」(代表取締役:臺(うてな) 俊介/以下、HNE)を設立しました。また、HNEとベクテル・マネジメント・カンパニー(以下、ベクテル社)、日揮株式会社(代表取締役社長:川名 浩一/以下、日揮)の3社は、一次サプライヤーコンソーシアム(以下、Tier1コンソーシアム)の設立に関する最終合意に向けた協議に入るためのMOUを締結しました。
Tier1コンソーシアムは、HNEが取りまとめ会社となり、ホライズン社に対する一次サプライヤーとして、ウィルヴァ・ニューウィッドのプロジェクトにおけるEPCを担当する予定です。今後3社は、来年度のTier1コンソーシアムの設立をめざし、具体的な分担や組織体制など詳細について詰めていきます。
なお、これまで約3年間、ホライズン社との先行エンジニアリング契約(FEED*2)によって協力してきた日立GEニュークリア・エナジー株式会社(取締役社長:武原 秀俊/以下、日立GE)は、同社製の英国向け改良型沸騰水型原子炉(以下、ABWR*3)のプラント設計を引き続き行い、Tier1コンソーシアムが設立された後は、同コンソーシアムとの契約に基づいて業務を遂行していきます。
「ウィルヴァ・ニューウィッドにおける原子力発電所新設プロジェクトは英国のプロジェクトであり、HNEの設立は、日立が英国の原子力関連メーカーとして今後長期にわたり事業を進めるための重要な第一歩となります。HNEはTier1コンソーシアムの取りまとめ会社として、コンソーシアムを率いる重要な役割を担っていきます。今回、それぞれの分野でトップレベルの企業であるベクテル社ならびに日揮と、Tier1コンソーシアムの設立に向けて最終的な協議を進めるためのMOUを締結しました。各社はコンソーシアム設立に向けて明確な意思を示しており、これから最終的な合意に向けて詳細を詰めていきます。各社の実績ある知見を一つのチームにまとめる最終段階に至ったことを大変嬉しく思っています。ともに手を携えてこのプロジェクトを成功に導いていきます」
項目 | 内容 |
---|---|
商号 | Hitachi Nuclear Energy Europe, Limited (日立ニュークリア・エナジー・ヨーロッパ社) |
本社所在地 | 英国 ロンドン |
設立日 | 2015年7月30日 |
資本金 | 5千ポンド(出資比率:日立製作所100%) |
代表取締役 | 臺 俊介(うてな しゅんすけ) |
事業内容 | 新規原子力プラント建設プロジェクトの設計(Engineering)、調達(Procurement)、 建設(Construction)を含む、建設工事契約(EPC契約)の推進 |
ホライズン社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。5,400MW級以上の原子力発電所をアングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに新設予定です。ウィルヴァ・ニューウィッドでの開発は、北ウェールズに数十億ポンドの投資をもたらします。また、建設段階では約4,000人(ピーク時には最大8,500人)、また発電所の運転開始以降は、各サイトにおいて、最大1,000人程度の雇用を創出することが見込まれています。
ホライズン社による、ウィルヴァ・ニューウィッドでの原子力発電所新設プロジェクトでは、日立GE製のABWRが2基建設される予定です。ホライズン社は2019年の建設開始に向けて、今後、Tier 1コンソーシアムを含むすべてのサプライヤーを決定し、必要となる許認可や関係者の同意、協定などの取得手続きを進めていきます。初号機の運転開始は2020年代前半を目指しています。同発電所の運転開始後は、英国の約500万世帯に低炭素で安全かつ安心なエネルギーを供給する予定です。
以上