ニュースリリース

企業の抜本的な構造改革を支援する「Transformation支援サービス」を販売開始

日立グループの構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」のノウハウを提供

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭／以下、日立)と株式会社日立コンサルティング(取締役社長:八尋 俊英／以下、日立コンサルティング)は、日立グループの構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」で培ったノウハウを活用し、グローバルにビジネス展開する日本企業の抜本的な構造改革を支援する「Transformation支援サービス」を12月1日より販売開始します。
  本サービスは、構造改革を実行する製造企業に対して、プロジェクト体制や改革の進め方に関する上流コンサルティングから、SCM(Supply Chain Management)ソリューション、グローバル調達ロジスティクスサービスなどのバリューチェーンに関わる各種ソリューション・サービスを提供することで、企業の構造改革を支援します。

  近年、企業の事業環境が大きく変化する中で、各社が成長戦略を実現し、グローバル競争に勝っていくためには、コスト構造やキャッシュフローを見直し、戦略の実現を支える事業基盤の再整備が必要です。従来の「部門単位の改善」や「現場レベルの業務の見直し」だけではなく、企業全体で事業・組織・業務などを抜本的に見直していくことが求められています。

  日立グループでは、「Hitachi Smart Transformation Project」と称し、抜本的なコスト構造改革を実行しています。この取り組みでは、2011年度から2015年度までの累計コスト削減額4,200億円を目標にしており、2014年度の累計で、間接コスト1,500億円、生産コストと直接材コストで1,700億円、計3,200億円のコストを削減しました。2015年度ではさらに1,000億円のコスト削減を達成する見通しです。
  現在、日立グループでは、サプライチェーンにおける引合いから受注、製造、サービスまでEnd to Endでの業務プロセスの見直しや直間コスト総見直し強化により、一層のコスト競争力を高めると共に、キャッシュ創出を強化しています。

  今回、日立と日立コンサルティングが提供する「Transformation支援サービス」では、日立グループが「Hitachi Smart Transformation Project」の試行錯誤の中で培った実用的なノウハウを活用することで、上流コンサルティング、コスト分析の手法、豊富な改革施策、グローバル会計やSCM、ロジスティクスなどの各種ソリューション・サービスや、プロジェクトマネジメントのサービスを提供し、企業の構造改革を支援します。

  日立と日立コンサルティングは、「Transformation支援サービス」において、今後、コスト削減やキャッシュフロー改善を支援する高付加価値なサービスやコンテンツなどをさらに充実させていくことで、グローバルにビジネス展開する企業の構造改革に貢献していきます。

「Transformation支援サービス」の特長

  本サービスは以下3つの特長を有する日立ならではのサービスです。

(1)

さまざま、かつ、幅広い事業タイプを持つ日立グループの改革で培った改革ノウハウ

(2)

日立および日立コンサルティングが持つ社内外を含めた豊富なコンサルティング経験による分析力およびプロジェクト推進力

(3)

「Hitachi Smart Transformation Project」で構築した各種ソリューション・サービスも 利用可能

「Transformation支援サービス」の体系およびメニュー

  日立グループの「Hitachi Smart Transformation Project」の経験で培ったノウハウを活用し、構造改革実現を支援する以下のサービスメニューをラインアップしています。

(1) 全体改革計画策定フェーズ

①

簡易アセスメントサービス :
企業での改革ポテンシャルをすばやく試算し、改革の本格検討への意思決定を サポートするプロジェクト企画を支援します。

②

全体改革計画策定支援コンサルティングサービス:
本格プロジェクト立ち上げに向け、「Hitachi Smart Transformation Project」の事例やテンプレートをリファレンスとして活用しながら、プロジェクトの目標・課題設定、課題の優先順位づけ、および課題解決を実現するための全体構想策定を支援します。

(2) 改革構想具体化フェーズ

③

個別テーマ改革構想支援コンサルティングサービス :
SCM・ロジスティクス改革、調達改革、生産改革、保守・保全改革など個別テーマにおける改革構想具体化を支援します。例えば、SCM・ロジスティクス改革では、「Hitachi Smart Transformation Project」で開発した日立グループ向けの共通手法である棚卸残高設計手法を活用し、企業のSCM改革の具体化を支援します。

(3) 改革実行フェーズ

④

ソリューション・サービス:
「Hitachi Smart Transformation Project」で活用したサービスも含め、構造改革実行に向けた日立グループのソリューション・サービスを提供します。以下は提供するソリューション・サービスの一部です。

  また、株式会社日立ハイテクノロジーズの商社機能を活用し、お客さまのグローバルサプライチェーンにおける個々のプロセスからサプライチェーン全体まで、商社機能を通したフルアウト ソーシング対応サービスの提供も予定しています。

(4) その他

⑤

プロジェクトマネジメント支援サービス :
多岐多様なステークホルダ管理など、改革におけるプロジェクトの円滑推進を支援します。

「Transformation支援サービス」の価格、提供開始時期

参考:「Hitachi Smart Transformation Project」の改革の視点と施策例

  「Hitachi Smart Transformation Project」では、「標準化」「集約化」「IT化」「外部化」「リードタイム短縮化」「機能強化」の6つの視点で業務プロセスを見直しています。また、コスト構造改革およびキャッシュフロー改革として、コストを「売上原価」と「SG&A(Selling, General & Administrative expenses:販売費および一般管理費)」に、キャッシュフロー改革では「棚卸資産」と「売掛債権・買掛債務」に分けるとともに、事業基盤整備では業務プロセスを中心に、それぞれ施策立案を行い、改革を実行しています。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所

社会イノベーション事業推進本部
ソリューション・ビジネス推進本部 [担当:末崎]
〒108-8250 東京都港区港南二丁目18番1号(JR品川イーストビル)
電話 : 03-5471-4615

株式会社日立コンサルティング

ビジネスコンサルティング本部 [担当:高橋]
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-4-1 麹町大通りビル11F
電話 : 03-6779-5500(代表)

以上