ニトリJD.LEAGUE 2023 試合結果
ニトリJD.LEAGUE 2023 第10節(東地区)
2勝1敗、通算成績を13勝8敗とし東地区3位に一歩後退!
9月1日〜3日にかけて、岐阜県大垣市/大垣市北公園野球場にて第10節が行われた。フライデーナイターとして行われた初日の大垣ミナモとの一戦は、4回に山内の四球と森山のヒットで掴んだチャンスに女鹿田のタイムリー二塁打で2点を先制するも、5回に守備の乱れもあり4点を奪われ逆転を許し、最終回に坂本(結)のソロホームランで追い上げるも3-4と逆転負けを喫した。2日目の太陽誘電戦では、日立打線が爆発。2回に杉浦のリーグ戦初安打初打点で先制すると、3回には唐牛の今季第1号が飛び出し、その後もフリッペン、山内、藤森、堀口のタイムリーで追加点を挙げ、14安打10得点。投げては長谷川が2失点の完投勝利を飾った。3日目のホンダ戦では、2回に先制を許し、6回まで杉浦の内野安打だけに抑えられる苦しい展開も、田内ー坂本(実)のリレーで最少失点で凌ぎ、望みを繋いだ7回裏の攻撃は二死から代打の堀口が起死回生の逆転サヨナラホームランを放ち劇的な勝利をもぎ取った。この結果、チームは通算成績を13勝8敗とし、東地区3位に一歩後退した。
続く第11節は、9月9日〜10日、愛知県安城市/デンソーブライトペガサススタジアムで行われる。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
女鹿田、先制タイムリーツーベース!坂本(結)第3号ソロで追い上げるも逆転負け!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 |
大垣ミナモ | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | X | 4 |
リーグ戦再開の初戦、対戦相手はここまで3勝15敗で東地区最下位の大垣ミナモ。順当に勝利しておきたい日立の攻撃は、初回には坂本(結)、2回表には山内がそれぞれ四球で出塁するが、いずれも二塁に進めることが出来ず無得点に終わる。3回表には二死からチーム初ヒットで出塁した唐牛が盗塁を決め、ようやくスコアリングポジションに進むも後続倒れ、ここまで毎回ランナーを出しながら得点に結びつかない展開となる。
日立の先発は、ここまでリーグ戦2勝2敗のエース坂本(実)。初回裏はテンポ良い投球で相手打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。2回裏には2本のヒットを許し、一死一、二塁のピンチを招くが、緩急をつける投球で後続を二者連続三振に切って取り、無失点で切り抜ける。
先制点が欲しい日立の攻撃は、4回表に先頭のフリッペンが四球を選び出塁すると、代走に山本を起用。山本は盗塁失敗するも、続く山内の四球と森山のセンター前ヒットで一死一、二塁の先制のチャンスを作ると、二死後に女鹿田が右中間を破るタイムリーツーベースを放ち山内、森山と相次いで生還し2点を先制する。
先発の坂本(実)は3回、4回もテンポ良い投球で無失点ピッチングを続け、5回裏からはマクイリンに交代。そのマクイリンはヒットと進塁打で一死二塁のピンチを招くと、次の相手9番打者のライトへの大きな当たりは山口が追いついたかに見えるもキャッチ出来ず後逸、ライトオーバーのスリーベースヒットとなり1点を献上。なおも一死三塁の同点のピンチが続くと、ベンチが動きピッチャー坂本(実)がリエントリー。坂本(実)は次打者を浅いセンターフライに打ち取るも、ホームへの返球が逸れて三塁ランナーが生還。犠牲フライとなり同点に追いつかれてしまう。更に、次打者を内野エラーで出塁させると、相手3番打者にセンターオーバーのホームランを放たれてしまい逆転を許してしまう。試合は2-4と、2点を追いかける展開となり終盤戦へ突入。
その後両チームとも追加点はないまま迎えた7回表、後の無くなった日立の攻撃は二死から坂本(結)がリーグ戦復帰後初ヒットとなる、開幕戦以来のホームランで1点差に迫る。続く唐牛もレフト前ヒットで出塁し、望みを繋ぐがあと一本は出ずゲームセット。守備の乱れもあり手痛い逆転負けを喫し、リーグ戦再開を勝利で飾ることが出来なかった。この時点でチームは通算成績を11勝8敗とし、東地区4位に後退した。
女鹿田、タイムリーツーベースで先制!
坂本(結)、開幕戦以来の3号ソロで追い上げるも…!
打線爆発!14安打10得点!長谷川、完投勝利!!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
太陽誘電 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
日立 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 5 | X | 10 |
第10節2日目の相手は、通算成績7勝12敗で東地区7位の太陽誘電との対戦。順当に勝利して上位をキープしておきたいところ。日立の先発長谷川は、初回からテンポ良い投球を魅せ、相手打線を簡単に三者凡退に抑える上々な立ち上がり。その裏、日立の攻撃は二死から山口がセンター前ヒットで出塁するも、後続断たれ無得点に終わる。
2回裏、日立の攻撃は先頭の山内が四球を選び、一死から高瀬のレフト前ヒットと女鹿田の内野ゴロで二死二、三塁とチャンスを拡げると、ここで杉浦がセンター前にリーグ戦初安打初打点となる見事なタイムリーヒットを放ち、山内がホームインして先制点を挙げることに成功する。
続く3回裏には、先頭の唐牛がライトポール際にライナーで飛び込む今季第1号を放ち追加点を挙げる。更に山口とフリッペンの連続安打で無死一、三塁のチャンスを作るも、更なる追加点は奪えずこの回は1点止まり。
先発長谷川は、3回表には一死から相手8番打者にライト線へのツーベースを許し、バッテリーエラーで一死三塁と一打同点のピンチを招くが、落ち着いた投球で後続を断ち無失点で切り抜ける。しかし4回表、四球とヒットで無死一、二塁のピンチを背負うと、相手4番打者に右中間へのツーベースを許し一点を献上してしまう。ここで二塁ランナーに続き本塁を狙った一塁ランナーは山口ー杉浦の中継プレーで本塁で封殺するも、なおも一死三塁のピンチが続くが、ここは長谷川自身の守備とピッチングで後続を抑え最小失点で切り抜ける。
1点リードで迎えた5回裏の日立の攻撃は、先頭の唐牛が死球で出塁し、山口の内野安打で無死一、二塁の追加点のチャンスを作ると、フリッペンがレフト線を破るタイムリーツーベースを放ち唐牛が生還。続く無死二、三塁のチャンスに山本を代走に起用すると、続く山内は一、二塁間を抜ける2点タイムリーを放ち山口、山本が相次いでホームイン! なおも無死二塁のチャンスが続き、森山のレフトフライでタッチアップした山内は三塁に進むが後続倒れこの回3点止まり。試合は5-1と4点リードで終盤戦へ。
今日の日立の攻撃はここで終わらず、6回裏には二死から唐牛がサード強襲ヒットで出塁すると、すかさず盗塁を決めて二塁へ進む。続く山口は四球をを選び二死一、二塁とすると、フリッペンがこの日2本目となるサード強襲のレフト前タイムリーを放ち唐牛がホームイン。続く山内はセンター前ヒットで二死満塁のチャンスを作ると、代打に送り込まれた藤森が三遊間を破るタイムリーを放ち1点追加。なおも続く二死満塁のチャンスに、代打起用の堀口が期待に応えライト線を鋭く破る走者一掃のタイムリースリーベースを放ち、ダメ押しとなる3点を追加。この回二死から一挙5点を挙げ10-1と大量リードを奪い最終回へ。
9点リードで迎えた最終回、ここまで最少失点で切り抜けてきた長谷川は、一死から相手6番バッターに右中間への本塁打を許すも、後続はしっかり抑えゲームセット。再三のピンチを背負うも、要所を抑え2失点で堪えた長谷川は今季3勝目を挙げ、チームは対戦成績を13勝8敗とし東地区3位に浮上した。
杉浦、リーグ戦初安打初打点で先制しMWP賞も獲得!!
唐牛、弾丸ライナーの今季第1号弾!
堀口、走者一掃の三塁打でダメ押し!
長谷川、要所を締め完投で3勝目!!
代打堀口、土壇場7回裏2死から起死回生逆転サヨナラ2ランで劇的勝利!!好リリーフの坂本(実)、3勝目!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
太陽誘電 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
日立 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2x | 2 |
第10節3日目の対戦相手は、ここまで11勝8敗で東地区4位につけるホンダ。是が非でも勝利し突き放しておきたいところ。 日立の先発田内は、初回表にヒットと送りバントで一死二塁とされると、次打者にはライト前ヒットを許し、一死一、三塁といきなりピンチを背負う。一塁ランナーに盗塁を許し、なおも二死から四球のランナーを出し二死満塁としてしまうが、その後は何とか空振り三振に抑え込み無失点で切り抜ける。
しかし2回表、田内は先頭の相手7番打者にセンターオーバーのホームランを許し先制点を許すと、連続ヒットで無死一、二塁のピンチを招く。ここは何とか後続を退けるが、立ち上がりから苦しい展開に。
初回は三者凡退に終わり、2回裏からは1点を追いかける展開となった日立の攻撃は、一死から山内が四球を選ぶも二塁に進めることも出来ずに終わる。3回裏の攻撃も、一死から杉浦がセフティーバントを決めて出塁するも、坂本(結)のセンターに抜けそうなハーフライナーは相手野手に好捕され、エンドランで飛び出していた杉浦は戻れずダブルプレーとなり、無得点に終わる。
先制を許した田内だが、3回表は四球のランナーを出しながらも粘りの投球で後続を抑えると、4回表からは坂本(実)がマウンドに。その坂本(実)は、代わり端にいきなり内野安打と送りバントで一死二塁のピンチを招くが、テンポ良い投球で後続を抑え込み追加点は与えない。
何とか追い付きたい日立の攻撃だが、相手カーダ投手の前に6回まで四球のランナーを出すのみでなかなか打ち崩すことが出来ない。そんな状況の中、坂本(実)は5回表には四球と進塁打で二死三塁、また6回表には内野エラーでランナーを許すも、落ち着いた投球で追加点を与えず味方の反撃を待つ。
0-1のまま迎えた7回表、坂本(実)は四球と送りバントで一死二塁とされると、次打者のセンター前ヒットと盗塁で一死二、三塁とピンチが拡がるが、ここはしっかり緩急を使った投球で後続を内野フライとと見逃し三振に抑え得点を与えず、味方の最終回の攻撃に望みを繋ぐと、7回裏には誰もが予想もしてなかった幕切れが訪れる。
何としても追い付きたい最終回の日立の攻撃は、この日誕生日を迎えた先頭の山内が四球を選び出塁すると、代走に山本を起用。森山の送りバントで一死二塁と同点のチャンスを作ると、二死まで追い込まれた場面で昨日走者一掃の三塁打を放っている堀口を代打に送り込む。すると堀口は連日の期待に応え、右中間へと起死回生の自身JDリーグ初となる逆転2ランを叩き込み、劇的な逆転サヨナラ勝利に! この結果、チームは通算成績を13勝8敗とし、東地区3位に浮上した。
この3連戦は初戦敗退も、大量得点、サヨナラ劇の2連勝でチームのムードは最高潮と言っても良い。しかしながら、勝ち負けに関係なく送りバント失敗や悪送球などの守備の乱れも散見され、若干の不安要素があることも見逃せない事実である。ポストシーズン進出に向けて負けられない試合が続く中で、如何にミスを無くし、少ないチャンスを生かせるのかが勝敗の別れ目となる。この勢いを維持しつつも、再度基本に忠実なプレーを徹底し確実に勝利を積み重ねてもらいたい。
田内、3回1失点の粘りの投球で試合を作る!
坂本(実)、4回無失点で3勝目を挙げる!
山内、四球を選びサヨナラ劇を演出
堀口、起死回生の代打逆転サヨナラ2ラン!
記録&記事:安富 隆之,中山 友紀子,徳田 政昭,古園 敏幸