第75回 試合結果
第75回全日本総合選手権大会
悪天候で変則日程となる中、準々決勝で敗戦を喫し初制覇ならず!
第75回全日本総合選手権大会が9月16日(土)〜19日(火)にかけて、佐賀県/太良町B&G海洋センター運動広場、白石町総合運動場で行われた。
1回戦の園田学園女子大学戦では、2回に女鹿田のエンドランで先制すると、杉浦のタイムリー、坂本(結)・フリッペンの2ランで大量6点を奪い、投げては田内が4安打無失点で完封勝利。2日目は悪天候で中止となり、翌日に行われた2回戦のSGホールディングス戦は、初回から唐牛・山口の連続ヒットで先制するも、降雨と雷で試合が一時中断。何とか再開し、迎えた4回には代打で登場した杉本の左中間オーバーのスリーランで相手を突き放し、先発長谷川が相手4番打者に本塁打を許すも、最後は坂本(実)が無失点リリーフで4-1で勝利。この日予定されていた準々決勝は悪天候により翌日に持ち越し、また決勝まで進んだ2チームが優勝となることが決定。しかし、準々決勝は大垣ミナモを相手に先発マクイリンが初回に1点を奪われると、坂本(結)が2安打とひとり気を吐くも4安打完封負けを喫し、全日本総合初制覇はまたも持ち越しとなった。
多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
坂本(結)、フリッペンの2ランなどで6点を奪い、田内は4安打10奪三振の完封勝利で2回戦進出!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 6 |
園田学園女子大学 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
全日本総合選手権の初戦は、園田学園女子大学との一戦。初制覇に向けて順当に勝利しておきたい日立は、2回表に先頭のフリッペンが放ったレフト方向へのフライを相手野手が落球、その間に二塁まで進んだところで代走に山本を起用。その後、一死三塁で女鹿田がきっちりエンドランを決めて先制。4回表にも、フリッペンが四球で出塁し、藤森のセカンドゴロでランナーが入れ替わるとすかさず盗塁を決め一死二塁のチャンスに、女鹿田は見逃し三振に倒れるも続く杉浦が痛烈なレフト前タイムリーを放ち追加点を奪う。
更に日立打線は、6回表に二死からヒットで出た杉浦が盗塁を決め二死二塁の場面、坂本(結)が左中間にライナー性の2ランホームランを放ち追加点を奪う。7回表にも6回から守備についた鈴木がライト前ヒットで出塁し、山内の進塁打で二死二塁とすると今度はフリッペンの右中間への2ランホームランで試合を決定付ける。
日立の先発田内は、ヒットや四球でランナーを出しながらも力のある投球で相手打線をしっかり切って取り、4安打10奪三振で完封勝利。2回戦への進出を決めた。
女鹿田、先制のエンドラン!
坂本(結)の2ランで追加点!!
フリッペンの2ランでベンチも盛り上がる!
田内、4安打10奪三振で完封勝利!!
山口、先制タイムリー!代打杉本の3ラン!! 坂本(実)の無失点リリーフで準々決勝進出!
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 |
SGホールディングス | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
雨天順延となった2回戦の相手は、JDリーグ西地区3位のSGホールディングスとの対戦。初回表、相手の新加入外国人ピッチャーを前に一死から唐牛がライト前ヒットで出塁すると、続く山口が右中間へ鋭いタイムリーツーベースを放ち、一塁から唐牛が俊足飛ばしホームイン!早々に先制点を奪うことに成功。
先発の長谷川は、1回裏の先頭打者にいきなりストレートの四球を与えるも、相手3番打者を三球三振に切って取るなどキレのある投球を披露。2回裏も三者凡退に抑え、3回裏には一死からライト前ヒットでランナーを出すも女鹿田が盗塁を阻止し、二死としたところで降雨により試合が一時中断。グランド整備中に雷も発生し長時間の中断を余儀なくされたが、長谷川は試合再開後も気持ちは切らさず相手1番打者をピッチャーライナーに打ち取る。
追加点の欲しい日立の攻撃は、4回表に先頭の森山がレフト前ヒットで出塁。山内のピッチャーゴロでランナーが入れ替わり一死一塁となると、二死から堀口の死球とワイルドピッチで二死二、三塁と追加点のチャンスに、ベンチは怪我で離脱していた杉本を代打に送り出す。すると、杉本は期待に応え、この場面で見事に左中間への3ランホームランを放つ活躍を魅せ、4点リードと大きく突き放し試合は終盤戦へ。
長谷川は4回裏に相手4番打者にソロホームランを浴びるも、5回裏はきっちり三者凡退に抑え、6回裏からは坂本(実)がマウンドに。その坂本(実)は内野エラーで出塁されるも次打者を空振り三振に切って取り、味方守備にダブルプレーも飛び出し難なく相手打線を抑える。最終回も死球をひとつ与えるも後続をきっちり打ち取り試合終了。準々決勝へと駒を進めた。
山口、先制タイムリー!
杉本、劇的な代打3ラン!
長谷川、1点は失うも5回2安打の好投を魅せる
坂本(実)、見事なリリーフ!
マクイリンの好投あれど、打線繋がらず完封負けを喫する
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
大垣ミナモ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 1 |
大会2日目の順延と、3日目の悪天候により予定試合が消化出来ず決勝に進んだ2チームが優勝となることが決定し、あと2つ勝てば初優勝となる準々決勝戦の対戦相手は、先日のJDリーグ第10節で敗戦を喫した大垣ミナモとの対戦。ここは何としてでも勝利したい日立は、初回の先頭坂本(結)がライト前ヒットで出塁し、森山のフォアボールで二死一、三塁のチャンスが生じるも後続倒れ先制点は奪えず。
この試合、日立はスタメンを変え先発マクイリンとバッテリーを組んだのは坂本(結)。そのバッテリーは1回裏に先頭打者にセンター前ヒットを許すと、二死二塁から相手4番打者にフェンス直撃のセンターへのタイムリーツーベースを放たれ先制を許す。しかし、その後は2回裏、3回裏と続けて三者凡退に切って取り、味方の反撃を待つ。
しかし、日立打線も相手投手を前にしてなかなか打線が繋がらず、4回表には一死から森山がセンターフェンス直撃のツーベースを放ち、山内の進塁打で森山の代走に出た山本を三塁まで進ませるも、続くフリッペンの打球は惜しくもライトライナーとなりなかなか得点が奪えない展開に。
マクイリンはその後も好投を続け、6回裏からは坂本(実)に交代。坂本(実)は代わり端にセンター前ヒットを許し、一死三塁とピンチが訪れるも相手エンドランを空振り三振に仕留めランナーは挟殺プレーで無得点に抑え、最終回の攻撃に望みを繋げる。
最終回の日立の攻撃は、一死から昨日の試合で代打3ランを放った杉本を代打に送ると四球で出塁。同点のランナーを塁に置き、反撃なるかと思われたが後続倒れ試合終了。投手陣が4安打11奪三振に抑える中、スミ1での悔しい敗戦となり、全日本総合初制覇は今回も持ち越しとなった。本大会は準々決勝まで進んではいるが、打線が繋がらず細かいミスも散見された印象。今シーズンも終盤に差し掛かっており、残す目標はJDリーグ制覇のみとなる。大垣ミナモとの残り2試合はきっちりリベンジし、ポストシーズン進出、そしてJDリーグ制覇に向け悔いのない戦いを展開して欲しい。
森山のツーベースで反撃の狼煙を上げたかに思えたが・・・
マクイリン、1点は失うも5回3安打10奪三振の好投
記録&記事:安富 隆之,中山 友紀子,古園 敏幸