2016年度 試合結果
ソフトボールリーグ1部 決勝トーナメント
準決勝で惜しくも逆転負け、リーグ3位でシーズン終了
11月26日~27日にかけて、東京都新宿区/明治神宮野球場で、1部リーグの上位4チームにおける決勝トーナメントが行われた。5年ぶりの進出となったリーグ4位の日立は初戦、3位のビックカメラ高崎と対戦。2回に田邊の2ランで先制すると、4回には長谷川のタイムリーと山田の3ランにより一挙4点。打線が相手先発の上野投手を打ち崩し大量リードする展開。投げては小薗が6回まで無失点に抑える好投。最終回、リリーフした山中、リエントリーの小薗ともに本塁打を浴び4点を返されるが後続を抑えて初戦を突破した。翌日の準決勝は、太陽誘電と対戦。初回に佐々木の3ランで先制するが、泉(礼)が2本の本塁打を許し同点に追いつかれてしまう。7回に山田のホームランで勝ち越すが、その裏あと一人というところで再び同点に追いつかれてタイブレークへ突入。8回裏、先頭打者に右中間へのサヨナラタイムリーを放たれ万事休す。シーソーゲームを物にできず惜しくも逆転負けとなった。これにより今シーズンをリーグ3位で終え、悲願の2度目のリーグ制覇は来シーズンへ持ち越しとなった。
今シーズンも多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
田邊、先制2ラン!山田、中押し3ラン!小薗、1失点の好投などチーム一丸で初戦突破
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビックカメラ高崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 |
日立 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 1 | x | 7 |
ついに辿り着いた5年ぶりの決勝トーナメント、神宮の地。優勝するためには、2日で3連勝するしかない。この一戦に登板するのは、リーグ防御率3位、8勝を挙げチームの勝ち頭になった小薗。対するビックカメラ高崎は、今シーズン怪我で登板数が減ったものの、リーグ通算200勝を達成した上野投手。上野投手を打ち崩せるかが勝負の鍵となった。
先発の小薗は1回表、普段より時間をかけた丁寧なピッチングで三者凡退に切ってとる上々の立ち上がり。その裏打線は、先頭打者の山田がセンター前ヒットを放ち、松岡が進塁打で一死二塁のチャンスを迎えるが、クリーンアップが連続三振に倒れ得点を挙げられない。負けたら終わりという緊張感からか、重い雰囲気の中で始まった。
2回表、小薗は二死からエンタイトルツーベースを打たれるが、この回のアウトをすべて三振に仕留める見事なピッチング。その裏、先頭の林がサード前へ放ったボテボテのゴロが内野安打となり出塁すると、続く田邊が上野投手のストレートを完璧に捉えてレフトへの弾丸ホームラン! 杉山コーチから「お祭り女」の称号を引き継ぐ田邊の一振りで、貴重な先制点を叩き出し試合の主導権を握る。
4回表、ここまで好投の小薗がピンチを迎える。先頭打者に粘られて四球を与えると、続く打者のセカンドへのゴロがどこにも投げられず内野安打となり無死一、二塁に。一死とした後、ライトへヒットを打たれるが、長谷川からのバックホームで本塁突入を阻止! 守備陣の好守で無失点に抑えると、続く二死二、三塁のピンチをセカンドフライに抑えピンチを乗り切る。
するとその裏、後半戦は調子を落としていた那須が、詰まりながらもセンター前にヒットを放つと、林が送り、一死二塁のチャンス。続く田邊のショートへの強い当たりは、二塁ランナー那須を意識しすぎた相手選手のエラーを誘い一死一、二塁に。続く清原のライトフライの間に那須が三塁に進むと、長谷川の三遊間へのしぶとい当たりはタイムリー内野安打に。そして打席には山田。山田は上野投手の初球を叩き、左中間に飛び込む3ランホームラン! この回一挙4点を挙げる猛攻で見事、上野投手を攻略した。
大量リードをもらった小薗だが、5回もピリッとしない。ライト方面にヒットを集められ、二死一、三塁のピンチ。続く打者にはライトへ強い当たりを打たれるが、長谷川が判断良く前進しライトライナーで切り抜ける。対する日立打線は、この回から代わった濱村投手にも襲い掛かる。代打の木村がセンター前ヒットを打つと、佐々木が送り、林がレフト前ヒットで続き、こちらも二死一、三塁のチャンス。しかし、後続が打ち取られ得点はできない。
6回裏、一死から長谷川はレフト前ヒットで出塁。山田のサードゴロの間に二塁へ進み一死二塁とすると、代打 松畑がセンター前にタイムリーヒットを放ち、ダメ押しの1点を追加する。
最終回、小薗からマウンドを受けた山中は、先頭から二者続けて四球を出し、ルーキーにライトオーバースリーランを浴びてアウトをとれずに3失点。リリーフした小薗も山本選手にレフトオーバーの特大ホームランを浴びるが、大量リードにも助けられて後続を抑え切る。この結果、明日は本日の第1試合で敗れた太陽誘電と、決勝進出を賭けて戦うことになった。
5年ぶりとなる決勝トーナメントという舞台、この舞台を経験したことのあるベテランが点を積み重ね、経験したことのない若手が数多く経験を積み、最後に目を覚ませられるという、理想的な試合展開でトーナメントのコマを進めた。
田邊、レフトへライナーで放り込む先制2ラン!
山田の3ランで大きく突き放す
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(中) 山田 |
(二) 松岡 打 松畑 |
(一) 奥田 打 木村 走 市川 一 濱名 |
(DP) 佐々木 |
(遊) 那須 |
(三) 林 走 川村 三 倉本 |
(左) 田邊 |
(捕) 清原 TR 長谷川 打 数馬 |
(右) 長谷川 |
佐々木、先制3ラン、山田、二試合連続弾も、延長戦まで粘られ惜しくも逆転負け、リーグ3位で幕を閉じる
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日立 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 |
太陽誘電 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1x | 5 |
昨日上野投手を打ち崩し、波に乗る日立サンディーバ。決勝進出を懸け太陽誘電ソルフィーユ戦を迎える。先発は泉(礼)。
1回表、一死から松岡がレフト前ヒットで出塁。続く林がフルカウントで打ち上げた打球は ライトのライン際に落ち、一死一、二塁と早速得点圏にランナーを進める。続く4番の佐々木が左中間への3ランホームランを放ち、初回からリードを奪う試合展開となる。
追加点を奪い引き離したい3回表、先頭の林がレフト前ヒットで出塁すると、那須への四球と田邊のセンター前ヒットで一死満塁のチャンスを迎える。しかし、後続断たれ追加点を奪えない。
すると3回裏、ここまで1安打に抑えていた先発の泉(礼)が二死までテンポ良く奪うものの、レフト前ヒット浴びると、ここでまさかの1点差に迫られる2ランホームランを浴びてしまう。そして更に、4回裏、一死から今度はソロホームランを浴び、同点に追いつかれてしまう。 ここでベンチが動き、ピッチャー泉(礼)から小薗にスイッチ。小薗は危なげないピッチングで、この回を追加点を与えず切り抜ける。
5回裏、小薗は先頭打者にセンター前ヒットを浴びると、次の打者にセカンド内野安打。更には、送りバントを清原がサードに送球するもセーフとなり、無死満塁と本日最大のピンチを迎える。 ここでサードゴロを林がホームに送球、5-2-3のダブルプレーにきってとると、続く打者を三振に仕留め、無失点で切り抜ける。
初回以降スコアボードにゼロを並べる打線だったが、7回表、先頭の山田が勝ち越しとなるホームランを放ち、これが決勝点となることを祈りながら7回裏を迎える。 しかし、二死一、二塁あと一人というところで、センター前ヒットを浴び、再び同点に追いつかれてしまう。
タイブレークに入り、8回裏、先頭打者に右中間へのサヨナラタイムリーを放たれ万事休す。シーソーゲームを物にできず惜しくも逆転負け。これにより5年ぶりの進出となった決勝トーナメントもリーグ3位で終了。2000年以来の二度目のリーグ制覇の夢は叶わず来シーズンに持ち越しとなった。
主砲佐々木、初回左中間に放り込む先制3ラン!
山田、二試合連続弾で引き離すが・・・
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(中) 山田 |
(二) 松岡 |
(三) 林 走 川村 |
(DP) 佐々木 走 市川 |
(遊) 那須 |
(左) 田邊 |
(捕) 清原 TR 田邊 |
(右) 長谷川 |
(一) 奥田 |
記録&記事:滝野 大輔,山田 智仁,中山 友紀子,古園 敏幸,徳田 政昭,奥田 透