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新しい仕事、そして世界を見てみたい。

新卒で入社した鉄道会社には、事務系の総合職として入社し、観光開発、人事や券売機・改札機をはじめとする駅務機器を扱う部署など、さまざまな業務に10年以上にわたり携わってきました。そこから転職したのは、ひとつの会社だけではなくて異なる分野や社風の会社で働く経験をしたかったからという理由です。いつかグローバルな仕事にチャレンジしてみたいと漫然と思っていたこともあり、長年にわたって積み重ねた鉄道の知見という強みを発揮でき、かつグローバルな仕事という2つの軸で新しい仕事を探していたところ、目に留まったのが日立の募集でした。

海外の交通機関における新しいデジタルチケッティングソリューションの開発という業務内容で、これまでの自分のキャリアを活かせるのではないかと思ったのと、日立が鉄道関連においてグローバル展開がかなり進んでいるということも知っていたので、応募しました。

まだ世の中にないものを、つくりあげる。

デジタルチケッティングソリューションはMaaS(Mobility as a Service)戦略のひとつで、電車やバスなど公共交通機関の運賃を切符や専用のICカードを利用することなく決済できるシステムです。現在はイタリア北部向けにスマートフォンを利用したソリューションの開発に携わっています。今は日本に帰ってきましたが、つい最近まで1年ほどイギリスの日立レール社に出向し、現地で必要とされる仕様の検討やその実現方法などの検討を行っていました。実際にアプリケーションの開発を行う日立内の各事業部の方々と連携しながら、まだ世に出ていない新しい製品を少しずつカタチにしているところです。

デジタルチケッティングソリューションは、世界でも手がけている企業は少なく、まだまだこれから発展が見込まれる技術とサービスですが、これから需要が高まり、進化していく分野でもあります。鉄道のチケッティングは国ごと、地域ごとに仕組みやルールが異なることが多いのですが、グローバルに通じる標準製品を日立からロールアウトすることが目標です。

一人ひとりの責任感と、質を追求するチーム力。

日立に入社後はそれまでの仕事から一変して海外向けのモノづくりに携わるということで、最初は英語がうまく聞きとれなかったり、技術的な専門用語がわからなかったりと、苦労する場面も多く、周囲の方には色々な場面で助けていただきました。そこで感じたのは、質の高いものをつくって世の中に送り出すんだという強い責任感です。曖昧な部分を残さず、細かく丁寧にレビューして、着実に積み上げていく。

その一方で柔軟性にも富んでいて、一人ひとりの裁量も大きい。もちろん必要なレビューもありますが、担当者として決めた仕様が、そのまま製品に反映されていくこともあるため、責任とやりがいを感じながら働くことができます。加えて、大手企業なのに組織やルールがスピーディーに変わっていくことにも驚きました。必要とあれば、すぐに変えていく臨機応変な体質で、考え方も合理的です。でも、ものづくりは真面目で堅実。一般的な日本企業のイメージとは少し違っているかもしれません。

日立だからできることを、もっと。

海外では日立が製造した鉄道車両はすでにたくさん走っていて、運行管理システムなどでも実績があります。だからこそ、新しいデジタルチケッティングソリューションの分野でも、日立の存在感を強く示していきたい。導入されれば、人々の移動はますます快適になり、鉄道事業者は券売機や改札機などの設備をスリム化することができ、生活やビジネスに大きな変化が生まれます。どこの国でも鉄道は生活に欠かせないインフラで、広大なネットワークになっており、ゆえに、日立のような規模の大きな企業だからできることがあります。

そして転職してきて感じるのは、大きいだけではなく、想像以上にとても多様な組織だということです。さまざまな産業に対応できる実績や経験があり、だからこそ新しい分野にも取り組んでいける。私は鉄道という軸で日立に転職してきましたが、どんな経験も必ずどこかで活かせるのではないか、という可能性を感じます。しかも仕事はしっかり任せてくれる。グローバルな環境や広い世界で活躍したい人には向いている会社だと思います。

プライベートショット

イギリス駐在中に、チームでパリに日帰り旅行へ。メンバーはみな気さくで、プライベートでの楽しい時間がいい仕事につながったと思います。

エンジニア N.Yのプライベートショット

※記事内容は取材当時のものです

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