Bitcoin*の基盤技術であるブロックチェーンは、金融分野のみならず、さまざまな分野・業種において適用可能性のある技術として注目を集めている。
日立グループでは、Lumadaを中心にさまざまな分野・業種をデジタルでつなげることで、社会や業界に変革をもたらす新しい価値創造に取り組んでいる。ブロックチェーンは、このようなイノベーションを起こすためのキー技術の一つであると考えられる。
本研究では、さまざまな分野におけるブロックチェーンの可能性を探索することを目的に、ブロックチェーンの適用ユースケースを、ユーザーが享受する価値に基づいて11のパターンに整理した。
このパターンを活用することで、社内外の顧客協創活動における異業種間連携サービス・ソリューションのアイデア創出を加速する。
ブロックチェーンとは、分散型の台帳技術であり、複数拠点に分散されたサーバなどの通信機器に、それぞれ同一の記録を同期させて一つの台帳を維持する仕組みである。取引履歴の安全な共有により、「第三者機関経由の集中取引」から非中央集権型の「利用者間の直接取引」へ転換するものであり、資産の移転や清算を、中央管理サーバを仲介せずに行うことが可能となる。これにより、インフラにかかるコストを大幅に削減できると考えられている。