SPACIA Xは、首都圏と日光・鬼怒川エリアを結ぶ東武鉄道株式会社の新型特急車両です。新しい観光体験を提供するフラグシップ特急として開発されました。デザインコンセプトは、「Connect & Updatable」。長く愛され続けるため、お客さまのニーズに合わせた多様性や上質さを追求するとともに、さまざまな情報やサービスでお客さまの心と「つながり」、何度も乗車したくなるような「日々進化し続ける」車両デザインをめざしました。
一般的に車両は導入後30年超の長きにわたり使用されるものです。SPACIA Xを利用した体験が一度で終わらず、何度も楽しんでいただけるよう、編成の中にさまざまな空間をしつらえました。
具体的には、「スタンダードシート」や「プレミアムシート」のほか、「BOXシート」「コンパートメント」「コックピットラウンジ」「コックピットスイート」など、多様なシートバリエーションを配することで、家族やカップル、友人グループ、一人旅など、さまざまな旅のシーンに合わせて選ぶことができます。また、エクステリアでは、日本の伝統的な表現から着想を得て、未来につながる斬新なデザインを採用しています。基調色となっている「白」は日光東照宮の柱に施された胡粉から、特徴的な窓枠のフォルムは伝統工芸の組子や籠目からヒントを得てデザインしたものです。