キッチンへの調和を追求した大容量の冷凍冷蔵庫。近年、キッチンは家の中心に位置づけられるようになりました。冷蔵庫もインテリアの一要素としてそのおさまりが重視されます。この冷蔵庫は、大容量のニーズに対応しながら、収納品が出し入れしやすく、インテリアの中で、違和感なくすっきりと収まるデザインをめざしたものです。大容量のニーズに応えながら、キッチンや家具のモジュールに準じた寸法でキッチンの環境にフィットするデザインをめざしました。
製品の奥行を65.4cmとすることで、一般的なキッチン(奥行65cmのタイプ)と横並びにしても、冷蔵庫の出っ張りが少なく、すっきりフラットに設置することが可能となっています。また、奥行きが浅くなったことで、庫内の奥まで見やすく、収納したものが探しやすくなります。外観意匠においては、視覚的要素を少なくしキッチンへ溶け込むデザインをめざしました。水平垂直のドアの分割線を左右対称にしたり、ドア面材を上方向へ拡張することで上部のヒンジが見えないように工夫するなど、細部まで徹底して無駄な造形要素を削減しました。