このシリーズは、2021年に発売された標準型エレベーター「アーバンエースHF」の基盤を踏襲し開発された新シリーズです。さまざまな災害に対するレジリエンスを高めるとともに、利用者には、安全、安心、快適を提供するデジタル機能を強化しました。「標準型エレベーター」は、その名が示すように、サイズや形式が業界で規格化されたレディメイドの昇降機ですが、普及版の建築設備として幅広い案件に対応するためには、十分に選択肢を広げることが求められます。
そこで、このシリーズでは、エレベーターの内装はもちろん、各階のエレベーター乗り場を構成する意匠部品、さらにオプション品にいたるまで、選択の幅を広げました。また、停電時にエレベーターが停止しても電気自動車から給電することでエレベーターが利用できるシステムを採用したり、モーターなどの主要機器を建物頂部に配置することで豪雨による冠水時のリスクを低減したりすることでレジリエンスを高めました。