日立オープンラボ横浜に導入し、お客さまとの協創を加速
2019年4月23日
株式会社日立製作所
日立は、運行管理や車両管理などの複数の鉄道業務システムの計画連携技術を構築し、複数業務を考慮したKPI*1をお客さまの実データを用いて迅速に算出・評価して、業務改善を支援することが可能なソリューション評価シミュレーターを開発しました。列車内の混雑がより少なく快適に移動でき、かつ車両検査コストも低く抑えられるようなダイヤ改正の立案支援など、お客さまの業務改善や新サービス創生に役立てることができます。本シミュレーターを、2019年4月より、日立オープンラボ横浜*2の交通アナリティクスラボに導入し、お客さまとの協創に活用します。今後、日立は、連携可能な業務や交通手段を拡大し、交通事業者の業務改善やMaaS (Mobility as a Service)*3基盤への拡大を推進していきます。
鉄道ソリューション評価シミュレーターの概要
鉄道業務の共通モデルを介して連携・シミュレーションする計画連携技術を開発しました。共通モデルを介することによって、複数の異なる業務システム間で必要なデータを受け渡しながら、各システムの制約条件が満たされるように協調動作させて、その影響や評価指標を確認することができるようになります。
日立は今回、お客さまのダイヤデータ、車両運用データ、ODデータ*4を入力として、運行管理システム、車両運用計画システム、車両割当計画システム、列車混雑可視化システムを連携し、ダイヤ変更時の車両検査コスト、列車混雑率をKPI算出評価システムに出力可能な、ソリューション評価シミュレーターを開発しました。ダイヤの列車本数を増減させた時に、これらの評価指標がどう変化するかを見える化できることを確認しました。