2016年6月2日
日本語での論理的な対話を可能とする人工知能の基礎技術を開発
株式会社日立製作所は、賛否が分かれる議題に対し、大量の日本語記事を分析して賛成・反対双方の立場から根拠や理由を伴った意見を日本語で提示する人工知能の基礎技術を開発しました。今回、記事の中から議題に対する意見の根拠や理由に該当する文を識別するプロセスにディープラーニングを用いることにより、これまで言語ごとに個別に作成する必要があった文を識別するための専用プログラムが不要となり、様々な言語の文書データを対象とした汎用システムを構築することが可能となりました。これまで日立では、大量の英語記事を分析して、英語で意見を提示する人工知能の基礎技術を開発してきましたが、今回開発した技術を用いることにより、国内企業でニーズの高い日本語への対応が可能となります。
今回開発した技術は、意見を提示する人工知能システムを多言語で活用していくための基礎技術となります。今後、更なる研究開発を推進し、グローバルに企業の経営判断を支援する人工知能システムの実現をめざします。
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