2015年10月8日
社会インフラ製品の性能を高精度・短時間で予測する解析技術を開発
株式会社日立製作所は、ビルの空調機など、複数のコンポーネントからなる社会インフラ製品の性能を高精度かつ短時間で予測する技術として、マルチフィデリティ解析技術を開発しました。本解析技術は、従来1次元解析や3次元解析などを個別に用いて、コンポーネント、サブシステム、製品全体といったグループごとに行っていた解析を纏めて一括で解析することを可能とします。今回開発した解析技術を空調機のCOP予測に適用したところ、従来約2.5日要していた解析時間を約10分まで短縮することに成功しました。また、COP変化の予測誤差を従来の約3%から1%以内に改善し、高精度な解析の実現を確認しました。本技術を社会インフラ製品の設計時に適用することで、高信頼な製品の開発を手戻りなく短時間で行うことが期待されます。
今後は自動車機器、建設機械などの製品開発にも本技術を活用するとともに、顧客のニーズに対応した高信頼な社会インフラ製品の提供に向けて、技術の高度化を進めていきます。
マルチフィデリティ解析技術のコンセプト
このニュースは、以下の新聞などに掲載されました。