2014年7月9日 (株)日立製作所、(株)日立産機システム
国際高効率規格IE5レベルを達成したアモルファスモーターを開発
株式会社日立製作所と株式会社日立産機システムは、このたび共同で、産業用モーターの国際高効率規格の最高レベルであるIE5を達成するアモルファスモーターを開発しました。これは、アモルファスモーターの鉄心に用いているアモルファス金属の高精度評価技術と最適設計技術を開発したことにより実現したものです。この技術を用いて試作した11kWアモルファスモーターは、従来の体格以下で、これまでのIE4クラスのモーターの損失をさらに3割低減し、96%の高効率化を実現できることを確認しました。
なお、本技術の一部は独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「希少金属代替・削減技術実用化開発助成事業」を受けており、実用化開発の過程において、さらなる電力削減要求へのニーズに対応して開発したものです。
日立と日立産機は、これまでに変圧器で培ってきたアモルファス金属に関する加工ノウハウを有しています。アモルファス金属は、加工が困難であることや、モーターの鉄心に加工した時に素材の磁気特性が大きく変化する特徴を持っているため、モーターの効率を高めるためには、使い方の工夫が必要でした。そこで今回、アモルファス金属材料が持っている特性を充分に引き出す適正設計を行うことにより、モーターの効率を大幅に向上させることが可能となりました。
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