2014年4月24日 国立大学法人東北大学電気通信研究所、株式会社日立製作所、株式会社日立ソリューションズ東日本
広域災害時でも情報を失わず、継続的なサービス提供を実現する災害に強いストレージシステム技術を開発
国立大学法人東北大学電気通信研究所、株式会社日立製作所、株式会社日立ソリューションズ東日本は、このたび、インターネットなどの広域網が途絶し被災地からクラウドストレージが利用できないような大災害時においても、被災地内でデータを保護し、継続した情報サービスの提供を実現できるストレージシステム技術を開発しました。
本研究は、文部科学省の委託研究である「高機能高可用性情報ストレージ基盤技術の開発」プロジェクト(プロジェクトリーダ:東北大学電気通信研究所教授 村岡 裕明)にて実施されたものです。
今回新たに開発した技術である「リスクアウェア複製」は、国や県、市内などの限定した範囲内で地理的に分散した複数のストレージ装置からなる地域分散型のストレージシステムにおいて、拠点間の距離や海岸からの距離が近いほうが危険と判断して危険度の推定を行い、より被災する可能性の低い拠点にバックアップデータを複製する技術です。これにより、地震や津波などの大災害により甚大な被害を受け、インターネットなどの広域網が途絶した場合でも、近隣のストレージ装置に残るデータを使って情報サービスを提供することができます。
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