産学連携初、マラソン型プログラミングコンテストで新概念コンピューティングの開発を加速
本イベントは終了しました。
2018年3月15日に北海道大学と日立製作所は、情報処理学会 第80回全国大会ランチョンセミナーにて、北海道大学と日立製作所が共同で開催した、産学協同初のマラソン型*プログラミングコンテスト(Hokkaido Univ. & Hitachi New-concept Computing Contest 2017)の表彰式を開催いたします。
本コンテストは、2017年11月15日から12月12日の期間に2回開催し、学生から社会人までの幅広い応募者から300件以上の解答が寄せられました。コンテスト開催中はランキングが時々刻々と入れ替わるハイレベルな展開となり、従来方式に勝るアルゴリズム(計算方法)が考案されました。
大量の情報が飛び交う一方で、混迷の度が増す現代において、社会システムに内在する課題を早く的確に捉えて解くことが求められています。この要請に応えるべく、日立製作所は北海道大学との異分野連携と学生との協創の下、CMOSイジングコンピュータをはじめとする新概念コンピューティングの研究開発を進めています。
CMOSイジングコンピュータを実現するには、実社会の複雑で不規則なグラフ構造を、コンピュータでも扱える単純で規則的なグラフ構造に変換する際に用いる、グラフ変換アルゴリズムの効率化が課題です。さらに、この課題を解決するためのアプローチにはさまざまなものがあるため、どのアプローチが優れているかの評価方法を確立することも課題でした。
CMOSイジングコンピュータの課題
本コンテストを通じて、新概念コンピューティングの研究開発を加速するための新たなオープンイノベーションの形を創出しました。企画、運営にあっては、組織間研究者連携の枠を超えて、北海道大学競技プログラミングサークルの協力を得ながら問題を設定し、コンテストの構想を練りました。
コンテスト応募者の年代は中高生から社会人に渡り、国内に加えて海外からも解答コードが寄せられました。公平な審査の結果、1回目の優勝者は学部2年生、2回目は大学院博士後期課程1年生でした。この度、表彰式を開催し、本コンテストの全貌を解説すると共に、優勝者による招待講演を行います。