製造現場で人に代わって働くロボットのこと。溶接、塗装、部品の移動や組み立てなどができる。教示(ティーチング)によるプログラム生成とその再生によって、ロボットを動作させる。
1960年代にアメリカで発売された、プログラムで制御できるロボットが、実用化された産業用ロボットの始まりだと言われている。
日本では、高度成長期から徐々に製造現場の機械化が進み、大量生産に適した産業用ロボットは活躍の場を広げてきた。1973年の第1次オイルショック以降は、単なる大量生産だけでなく、作業の効率化に貢献するロボットも登場した。一般社団法人日本ロボット工業会では、1980年を日本におけるロボットの「普及元年」としている。
近年は、複雑な作業に対応するため、カメラやセンサーを備えたロボットや、双腕のロボットなどが製造されている。また、人が工具を持ち替えるように、アームの先端を取り替えることのできる汎用型のロボットも多く作られている。