規則正しく並んだ模様を重ね合わせた際に発生する縞模様のこと。整列した点や線が相互に干渉することで発生する。
印刷物やパソコンのディスプレイなどでは、小さな点を重ね合わせることでさまざまな色を再現する。このため、細かい網目や線を表現する際に、モアレ縞が発生することがある。元の画像にはない模様であるため、意図しないノイズとして回避すべき現象とされる。
一方、モアレ縞を活用する動きもある。モアレ縞は一定の周期を持つため、物や人を撮影した画像から発生させたモアレ縞を解析することで、物や人の形状を把握できる。このようなモアレ縞の特性は、建物や部品の変形の調査、脊柱側わん症の検査などに利用されている。