ドイツが産官学共同で推進している国家プロジェクトおよびそのコンセプトのこと。「第4次産業革命」という意味が込められている。情報技術を製造業に応用することでモノづくりに革命を起こし、ドイツの輸出競争力を将来にわたって維持し続けることを目的にしている。高品質で付加価値の高い製品を生産し輸出できるようにするだけでなく、先進的な生産技術そのものを輸出できるようにするために、技術や規格の標準化を戦略的に推し進めているのも特徴的である。
「Industrie 4.0」という言葉は、2012年にドイツ政府が発表した「ハイテク戦略2020」(Hightech-Strategie 2020)のアクションプランの中で初めて使われた。それから3年の間に、優先的に研究開発に取り組む分野のピックアップや、各種ロードマップの作成が行われており、モノづくり革命を実現するための取り組みが着々と進められている。