「日立 設計・製造テンプレート」を活用し、設計から製造までの情報統合管理基盤となるSAPソリューション導入を迅速に行うDXコンサルティングサービスを提供
日立グループへの導入ノウハウを生かし、安定した品質とスピーディーな導入を実現
「日立 設計・製造テンプレートを用いたDXコンサルティングのイメージ」
画像を拡大する(新規ウィンドウを表示)
製造業のお客さま向けに設計から製造までの情報を統合管理できるERP SAP S/4HANA®の導入を容易にする「日立 設計・製造テンプレート」(以下、本テンプレート)を開発し、本テンプレートを用いたコンサルティングサービスを提供します。
本テンプレートは、SAPソリューションの豊富な導入実績とノウハウを組み合わせ、業務フローや業務プロセスを整理して汎用化・システム化したものです。
本テンプレートを用いることにより、デジタルトランスフォーメーション(DX)や、SAP S/4HANAの導入を検討している製造業のお客さまに対し、ECM*1とSCM*2の連携を実現するための、SAPのソリューションを活用したシステム検討や要件定義などを短期間で行えるようになります。
*1:Engineering Chain Management
*2:Supply Chain Management
製造業においては、設計から製造までの業務ごとに情報やシステムが分断されており、情報連携がうまくできていません。例えば、設計変更が行われた場合に製造部品表や工程表に素早く正確に変更情報が伝わらず、手戻りや製造開始遅延などの原因となることが多く見られます。こうした業務間の「際(きわ)」の課題に対し、設計から製造までの情報を統合管理し、シームレスに連携させるための統合管理システムの導入が進められています。
「設計から製造までの業務ごとに情報やシステムが分断」
画像を拡大する(新規ウィンドウを表示)
「日立 設計・製造テンプレート」では、その解決手段として「SAP S/4HANA Manufacturing for production engineering and operations(PEO)*3」(以下、SAPの PEOソリューション)を中核として活用しています。SAPのPEOソリューションでは、設計から製造へのエンジニアリング情報をシームレスにつないでオペレーションまでを管理することができます。
*3 Production Engineering and Operations(PEO):技術部門と製造現場管理の情報をワンストップで統合し、お客さまの市場変化への対応と、製造現場における品質マネジメントに迅速に対応して競争力強化を図る手法。
「PEOと、日立 設計・製造テンプレートの業務カバー範囲」
画像を拡大する(新規ウィンドウを表示)
「日立 設計・製造テンプレートを活用したFit to Standardの進め方」
画像を拡大する(新規ウィンドウを表示)
コンテンツ | 説明 |
---|---|
業務フロー | 各部門での業務を定義し、SAP S/4HANA以外の業務も含めた業務プロセスの流れと情報の流れを整理しています。 |
業務シナリオ | 業務フロー中の業務プロセスのうち、SAP S/4HANAを活用する業務について、業務で使用する画面と入出力情報を整理しています。 |
Walk Through (検証)シナリオ |
設計から製造までの代表的な一連の業務の流れについて、Walk Throughを実施する際に必要な画面と操作手順、入力項目を整理しています。 |
カスタマイズ定義書 | 業務シナリオおよびWalk Throughシナリオを実現するために必要なパラメーター値を記載しています。 |
「日立 設計・製造テンプレート」を用いたコンサルティングサービスのメリットや、コンテンツを紹介します。
3DモデルデータをPEOモジュールに連携し、さらにE-BOMから製造プロセスを考慮したM-BOMを作成します。SAPのPEOモジュールを活用することで、設計情報のシームレスな連携を実現することができます。
製造指図の作業実績を登録します。SAPのPEOモジュールで定義した製造プロセスに沿った作業・活動の単位で、作業実績の登録や、QMモジュールと連携した品質情報の管理を実現することができます。
日立の工場全体最適化ソリューション「Hitachi Digital Solution for Manufacturing」(以下、HDSM)とSAPのPEOソリューションを用いて生産計画と製造実績(業務・4M)のデータをシームレスに接続し、発生している差異をリアルタイムに可視化するソリューション(以下、本ソリューション)を紹介します。
* E-BOM:設計部品表
* M-BOM:製造部品表
* EDI(Electronic Data Interchange):電子データ交換
* 4M:huMan, Machine, Material, Method
ERP(計画データ)とIoT(実績データ)でPDCAサイクルを回す仕組み
画像を拡大する(新規ウィンドウを表示)
本ソリューションは、SAP S/4HANA®の管理項目にない製造現場の付帯作業や生産計画外のさまざまな事象の製造実績データをHDSMで収集して蓄積し、シームレスかつ整合したデータとしてSAPのPEOソリューションで管理する項目と接続することにより、計画と実績の差異を可視化します。
これにより、現場の「ムリ・ムラ・ムダ」の迅速な分析が可能となり、PDCAサイクルの高速化、および高効率生産の実現に貢献します。