三菱重工業株式会社
調達企画管理部
主幹部員
長谷島 弘安 氏
宇宙開発から航空、船舶・海洋、生活・レジャーまで、三菱重工の事業領域は多岐にわたります。また、ひとつの製品を複数の拠点で作るなど、製造プロセスも多様です。
そのため、事務用品や工場消耗品などの間接材は、各事業所の裁量で個別に調達してきました。その結果、購買状況を全社レベルで一元的に把握することは困難でした。
「購買業務の可視化やコスト削減、業務効率化など、集約するメリットは理解していましたが、間接材は単価が低いものがほとんどで、品目数も発注件数も膨大なため、購買状況を把握しようとすると、かえって分析コストが膨らんでしまいます」と調達企画管理部 主幹部員の長谷島 弘安氏は説明します。
しかし、クラウド型の電子商取引サービスなどが登場し、課題解決の糸口が見えてきました。
「クラウド型のサービス、中でもSaaSは、自社でシステムを一から構築する必要がなく、初期投資が少なくて済むことと、カタログによるインターネット購買はユーザーが利用しやすいこともあって、繰り返し購入される間接材の購買ツールとして適していると考えています」(長谷島氏)。
同社は複数のサービスを比較検討し、日立企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」の「MRO集中購買サービス」を採用しました。